ゴルゴちゃん13才、用務員室に行く。7


 とにかく食べてみないことには、変化を実感できない。


 ゴルゴちゃんは皿の上で、温まったソースの袋を破った。


 瞬間、ふわっと香辛料の効いた、フルーティな香りが用務員室の中にあふれた。



「…………!」



 これだ。


 これこそ、日清焼きそばU.F.Oの香りなのだ。


 すー。


 はーー。


 麺にソースをかけながら、ゴルゴちゃんはつい、胸一杯吸い込んで満喫してしまう。


 コンビニ袋に入っていた割り箸で、もちろんしっかり麺を混ぜて、絡めておいた。


 そこにふりかけの、青のりと紅ショウガの風味が加われば、ついに完成である!


 ──さて。



「…………」



 はたしてレンチンの効果や、いかに。


 ずっ、ぞっ。



「…………!?」



 はっ、とゴルゴちゃんは目を見張った。


 違う。


 明らかに、普通の焼きそばU.F.Oと違うのだ!


 確かにフルーティなソースは、焼きそばU.F.Oの味だ。


 けれどもこのレンチン麺は──ちゅるんっ、と喉を通っていく。


 信じられない──。


 ゴルゴちゃんは驚愕する。


 まるで「生麺」そのものだった。


 ただ、電子レンジで加熱しただけなのに!


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