ゴルゴちゃん13才、用務員室に行く。6
やがて電子レンジが止まった。
扉の隙間から、わずかに湯気が立ち上っている。
どうやら十分熱せられたようだ。
ゴルゴちゃんはレンジの扉を開け、皿に手を伸ばした。
だが。
「…………!?」
熱い!
熱すぎる!
「フーーー……」
触れた指を素早く引っ込め、ゴルゴちゃんは火傷しかけた指先に息を吹きかけた。
どうやら思っていた以上に、きちんと熱を通すことができたらしい。
だがこのまま冷めるのを待つのも癪だ。
すぐに制服のポケットから厚手のハンカチを取り出して、それをミトン代わりにして、ゴルゴちゃんは皿を持った。
そのままコタツの上に運び、ラップを剥がす。
もわあああ。
強烈な湯気が出て、レンチン焼きそばU.F.Oが姿を見せた。
まだソースがかかっていないため、白いままだが──。
「…………?」
細い?
その変化に、ゴルゴちゃんは気付く。
麺が湯切り直後と比べて、わずかに細くなっている気がしたのだ。
これがレンチン効果だろうか?
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