ゴルゴちゃん13才、冬のマクドナルドに行く。11



 食べ終わり、トレイを片付けて手を洗い、ゴルゴちゃんはマクドナルドを後にする。


 外は相変わらずの寒さだ。


 ガンケースを担ぐ、洗ったばかりの右手がかじかむ。


 しかしもう、あの痺れるような震えが訪れることはなかった。


 今年はこれで大丈夫らしい。


 いつもこうだ。グラコロを一度食べただけで、事足りる。


 それでいて、食い溜めしても意味はないようだ。


 必ず一年後になれば、またこの季節に、突然痺れがゴルゴちゃんを襲うのだ。


 はたして来年の冬も、グラコロは発売されるのだろうか?


 最近はコンビニでもグラタンコロッケバーガーが商品化されているが、あれではダメだ。


 やはりできたてでないと、効果がないみたいだった。



「…………」



 しかし「超」にリニューアルされたグラコロは、本当に超うまかった。


 ゴルゴちゃんはつい振り返り、マクドナルドの看板に目をやった。


 次は「超デミチーズグラコロ」をいってみるか、と思いながら。




 あれだけグラコロを「超」の名に恥じないデキに仕上げたのだ。


 きっとデミチーズグラコロの「超」も、またプロの仕事をしているのだろう、と──。


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