ゴルゴちゃん13才、コメダ珈琲店に行く。6



「お待たせいたしました。こちら、金のアイスコーヒーになります」



 やがて店員がコースターを敷き、その上に銅製のカップを運んできた。


 焼くのに時間がかかるトーストより先に、飲み物が来たのだ。



「…………」



 ゴルゴちゃんはカップの持ち手に指をかけた。


 わざわざつくられた、専用のカップだ。


 銅色を金に見立てているのだろう。


 徹底的に冷やされていて、触れただけで指先にこだわりが伝わってくる。


 プロの仕事だ──。


 ゴルゴちゃんは表情こそ変えなかったが、心の中でほくそ笑んだ。


 そしてこの、芳醇ないい香り!


 さっそく一口、コーヒーを飲む。


 だが。



「…………!!」



 ──苦い。これは、苦すぎる!


 ゴルゴちゃんは予想外の銃撃を食らっていた。


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