ゴルゴちゃん13才、餃子の王将に行く。12



「…………!」



 そのときになってゴルゴちゃんは、店内に貼られているポスターの中で、餃子を強くアピールしているものを発見した。




『餃子のにんにく 青森県産』




『麺・餃子の皮の小麦粉 北海道産』




 ──いつの間に、王将はここまで力を入れていたのだろう!


 そういえばゴルゴちゃんは、ずいぶん王将に来ていない。


 どうやらその間に、餃子の具材の国産化が行われていたのだ。


 それはラーメンの麺にも及ぶようだが、ともかく。



「…………」



 ゴルゴちゃんは餃子を一つ、タレにつけた。


 しっかり絡めて、一口囓る。


 じゅわっ。



「~~~~~~~~~!!」



 皮に閉じ込められていた肉と野菜の旨味が、口の中に広がった。


 以前の王将の餃子とはまるで別モノだ。


 ここまでうまくなるなんて、信じられない!


 餃子の味が濃いのだ。中身も、皮も。


 となれば、もちろん天津飯の白飯を一緒に頬張れば──。



「…………フフ」



 至福だ。


 やはりセットにして正解だった。


 二個、三個とゴルゴちゃんは国産餃子を堪能する。


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