ゴルゴちゃん13才、サークルKに行く。3
「いらっしゃいませー」
自動ドアのチャイムが鳴り、ゴルゴちゃんに気付いた店員が、レジの向こうから声をかけてきた。
店外から見たとおり、他の客は一組だけだ。
若い男女のカップルである。
男がカゴを手に、缶ビールを物色しているところだった。
他にもアテにいろいろ買い込むつもりなのだろう、とゴルゴちゃんは鋭く見抜く。
ならば、レジに向かうなら今のうちだ。
その前に、レジ横をちらりと確認する。大事なことだ。
──そこにはたして「あれ」はあるのか?
「…………!」
あった!!
サークルK・サンクスならではの、黒い石が敷き詰められた、特別な保温ケースが鎮座している。
その上でじっくりと熱されていたのは、一つだけ残っていた、この季節限定の商品だ。
『焼き芋(紅はるか)』
ガラス製の保温ケースの下には、そんな文字がでかでかと張り出されていた。
これだ。
コンビニなのに、石焼き芋が手軽に買えてしまうのだ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます