ゴルゴちゃん13才、冬のマクドナルドに行く。9
『さあ、五感で楽しもう』
そういえばポスターの下には、そんな記述が入っていた。
香りに、歯ごたえに──すべてにおいて工夫を凝らした、という自信の現れなのだろう。
どうやらこれが「超」の秘密のようだった。
「…………フ」
それでいて、グラコロはグラコロだった。
味の組み立て方を変えても、そのバランスは崩していない。
グラタンコロッケ自体の味も上げた上で、そこに合わせてソースやバンズを改良したのだ。
これはまさに、プロフェッショナルな仕事だった。
──そして、塩の効いたフライポテトにもよく合う。
こちらもできたてで、アツアツのホクホクだ。
ふにゃりとしなびたのも、それはそれでオツなものだが。
それらをゴルゴちゃんは、紙パックのミルクで流し込む。
「~~~~~~~~~!」
冷えたミルクはやはり、最高の組み合わせだった。
重くなりがちなポテトの脂っこさを消し、クリーミーなグラコロをまた新鮮に味わわせてくれる。
おかげでグラコロは、あっという間になくなってしまった──。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます