ゴルゴちゃん13才、ゴディバに行く。4
「はい。レジェンデールトリュフ、アニベルセル6粒で、よろしかったでしょうか?」
ダークチョコレート色の帽子をかぶった店員が確認してくる。
こくり、とゴルゴちゃんは頷いた。
さっそく店員が6個入りのトリュフチョコの包装に入った。
それにしてもすごい名前だ。レジェンデールトリュフ、アニベルセル。
確か中身はそれぞれ違うトリュフチョコになっていて、考案された年代が違ったはずだ。
1926年につくられたオリジナルを筆頭に、近年の最新作まで入っている。
それらをひとまとめに楽しめる基本のセットが、この6個入りのものだった。
間違いなく、ゴルゴちゃんの舌を満足させてくれるに違いなかった。
「…………?」
だがこのとき、ゴルゴちゃんはレジの前に置かれていた、一枚のメニュー表に釘付けになった。
そこにずらりと並んでいたのはチョコレートではない。
『ショコリキサー』
そういう名で売られていた、どれもカップに入った、チョコレートを使ったドリンク類だった。
いつの間にこんなものまで!? ゴルゴちゃんは動揺する。
が、もちろん表情には出さない。
ごくり。
かわりに喉が反応した。
これは──試してみるしかないだろう。
「あと、これも頼む」
ゴルゴちゃんはメニュー表にあった、ドリンクの一つを指さすのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます