ゴルゴちゃん13才、ゴディバに行く。5
『ホットショコリキサー ダークチョコレート トリュフキャラメル』
それがゴルゴちゃんのチョイスしたショコリキサーだった。
ホットとアイスの二種類があり、そのうちのあたたかいのを咄嗟に選んだのだ。
「はい、では先にこちらの商品と、会計を。ショコリキサーはすぐにおつくりしますので、少々お待ちくださいませ」
どうやらドリンクは少し手間がかかるらしい。別の店員がドリンクサーバーを動かし始めた。
その間に会計を済ませ、ゴルゴちゃんはゴディバの紙袋に入ったトリュフチョコを受け取った。
チョコだけで三千円近くして、ドリンクは五百円オーバーだ。
さすがは高級店なだけはある。
もっともゴルゴちゃんは、秘密の仕事でいつも高額の報酬をもらっているから、この程度安いものだ。
しかし女子中学生という身分が出すには、ぎりぎりというところだろう。
これ以上高いものを買うのは、さすがに目立ちすぎる──。
よく見れば他にも、千円を切る価格でラッピングチョコや、5枚入りのクッキーなどが店内の棚に置かれていた。
こっちを選べばよかったかもしれない。などと思うゴルゴちゃんだったが、今更だ。
「お待たせしました。13番のお客様~」
やがてゴルゴちゃんのドリンクができあがったようだ。
会計の後でもらった、ショコリキサーのレシート番号で呼ばれる。
「……私だ」
ガンケースと紙袋をまとめて持って、ゴルゴちゃんはドリンクを受け取るのだった。
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