ゴルゴちゃん13才、サークルKに行く。6
サークルKを後にして、さて、とゴルゴちゃんは足を止めた。
無事に入手した焼き芋を、まだ熱々のうちに食べるのが一番なのだが──このまま歩きながら片付けるのも、味気ない。
せっかくの石焼き芋なのだ。ゆっくりじっくり食したいところだ。
だがゴルゴちゃんの持つ、いくつかのアジトの一つに立ち寄ろうとしても、ここからでは少し距離があった。
うっかりしていたのだ。
つい、入りやすいサークルKの発見を優先してしまったせいだった。
「…………」
それでもゴルゴちゃんは、慌てふためくことなどない。
標的が予想外の動きを見せることなど、多々ある。
ならばどうすればいいか?
仕留めるまで、臨機応変に対処する。それだけだ。
──そういえば。
ゴルゴちゃんはふと、ある場所を思いついていた。
そこならここからほど近い。
なら、もう迷う時間が無駄だった。再び歩き出す。
目指すはさらに裏の通りだ。
煌びやかなネオンの輝きすら届かない、とある雑居ビルの地下だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます