エピローグ 休憩の終わりと、南への道と、新たな旅の始まり
一人の少女が、王都から伸びる南の道を歩いていました。
彼女の名前はエルシア。世界の本当の姿を見る為に旅をする魔女です。
短くなった金色の髪と、蒼い目、そして白いワンピースが特徴的な彼女は、少し長めの休憩を終えて再び旅に出た所です。
「さて、今度はどんな事に巻き込まれちゃうんでしょうね……私」
そして彼女は典型的な巻き込まれ体質の少女でした。今までも良く分かんない事に散々巻き込まれています。なので少しくらいの巻き込まれは慣れたものなんですが……彼女の旅の道中で出くわす出来事は、毎回斜め上を行く面倒な出来事なのです。
ですが彼女は、その巻き込まれも楽しみにしてたりもするんです。そのお陰で大切な出会いを何度もしてきました。
今回の旅で彼女が求める事は、空白の50年前に起きた出来事を知る事、南の最果ての更に向こう、本来閉ざされていた世界の状況確認、後はゆくゆく邪魔になるであろうベルギウス家の人間との対峙が大きな目標です。ついでに素敵な出会いもあったら良いなと思っている様ですね。
「まぁ、なる様になるでしょう……行きますか!」
彼女は麻袋を肩に掛け直すと、魔道昆と呼んでるシバキ棒に横向きに座って飛び立ちました。
この先の彼女の旅は、またしても大変な出来事が連発するでしょう。しかしその出来事が、彼女を少しずつ成長させていくのです。
既に彼女の姿は見えません、もうかなり遠くまで飛んで行ってしまったようです。
「あぁ!?乱気流に巻き込まれました!誰か助けてぇ!あ……あぁぁ!?」
早速大変な目に遭ってる彼女、先が思いやられますね……。
まぁそんなこんなで、この南に向かう旅の道中、彼女は以前出会った魔女と再会し、色々な事を体験していくんですが、それはまた次からのお話で……。
そしてこの災難な目に遭ってる彼女、エルシアとは……実は私の事なのでした……。
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