エクストラストーリー エピソード・ノヴァ

 ノヴァは懐かしい魔法を使う少女と対峙していました。


 年齢は18位でしょうか……彼女の名前はユナ。火を使う魔女でした。


 たまたま莫大な魔力を感じたノヴァは、変な場所に立つピラミット内に足を踏み入れた所で急にユナに襲われて、反射的に蒼月刀で斬りつけてしまい、今後の対応をどうしようか悩んでいました。


 魔女には術式は致命傷です……でも何故かノヴァの術式は魔女に効いてる気がしないのは何故でしょうね?。


「……おい」


「……何さ」


「あー……大丈夫か?」


「……出ていけ」


「……俺の言葉、聞こえてたか?」


「あたしの声、聞こえてる?」


「……」


「……」


 会話が噛み合わない事に若干の面倒くささを覚えつつも、ノヴァはユナへのコンタクトを続けました。


 暫くしてユナが根負けした頃、二人は和解する事に成功し、自分たちの自己紹介を済ましてユナの治療を始めました。



 その後は特に何事も起きないまま、静寂な空間にノヴァの回復魔法の発動音が響き渡っていました。


 そんな時です、外に超大型の魔物が突如として現れたのです。


 あの魔物を放置するのは危険だ。そう思った二人は、一時的に手を組み、魔物の討伐を始めました。


 しかし尋常では無い生命力を持っていた魔物を討伐する事は、実質ほぼ不可能で、仮に出来たとしても、付近の街や村が跡形も無く消えるレベルの戦いをしなくてはいけませんでした。


 そんな時、ユナは自身が作ったピラミットに魔物を封印する事を提案しました。しかし大きすぎる魔物を封印出来るだけの時間が確保できないと思ったノヴァは、魔物をバラバラに斬り刻んで、ピラミットの地下に落とし込み、物理的な封印を施しました。


 この時、ユナは尋常では無い強さのノヴァに驚きはしたものの、何故か懐かしさの様な物を感じていました。しかしその理由は本人にも分かっていません。


 さて、とりあえず魔物を封印して再びやる事が無くなった二人でしたが、ユナに幾つかの質問を聞くと、そのままノヴァは何処かに行ってしまうのでした。



 その後、暫くしてエルシアがユナと遭遇した時、再び復活した超大型魔物は、既に瀕死状態で現れて、彼女たちの手によって完全に倒される事になるのでした……。

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