第85話 わけわからんなら、わけ先生に聞こう?!

 わけ先生という中学校の社会科の先生がいた。

 中2と中3のときの社会科担当の先生だった。


 確か、あれは中2のとき。

 期末テストで99点になったが、地理で1問みすした模様。

 交渉したけど、だめだった。

 もっとも、次かその次あたりで100点は取ったけどね。

 

 それから約15年近く後のお話。


 勤めていた塾の近くの中学校に、わけ先生が転勤してこられた。

 教えている生徒の何人かが、わけ先生に教えてもらっていた。


ふ、ふ、ふ、ふ、ふ・・・。


 ある女子生徒が、中間テスト対策のとき、こんなことを言った。

わけわからん。

 私はすかさず、言い返した。

わけ先生に聞けぇ~。

 ちなみにそれは、社会科以外の教科でした。

 周りはみんな大笑いでした。


 他にも、数学を教えていたときのある男子生徒。

わけわから~ん。

 ここはもちろん、これっしょ。

わけのおばさんに聞けぇ~!

 彼は翌日、そのことをわけ先生に言ったそうな。


 わけ先生、思いっきり呆れられていましたとさ。

わっはっは。めでたし、めでたし。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る