第141話 深夜の大編集会議

 今週の13日・月曜日未明。

 あの日は、布団の中で横になっていただけ。

 でも、頭の中はフル回転。

 なぜなら「編集会議」が行われていたから。

 次のエッセイの出版にかかる、題名の決定。


なぜか、日生のキジトラさんがやって来た。

とりあえず、黙って横にいる。

ときどき、膝あたりに乗ってくる感覚。

この世にはとっくにいないはずだが、時々、やって来る。

そんなときには、たいてい、何かが起こっている。


猫さんの次は、人魚のメルさん。

そう、プリキュア御意見番のアシスタントの職業女王様。

人魚のおばさん、こっちの考えたことにいちいち突っ込んでくる。

そう、あの御意見番のときの調子でね。


おっさん、それじゃあインパクト弱いわ!

↑ こんな調子です。この大きなおねえさん、結構怖いねん。


そうこうしていると、小佐木島で出会ったハチさんも登場。

何か、題の案を考え付くたびに、一言。


「ヒトサシが、足らんな!」


そう言えば、蜂のヒトサシなんて言っていたおばさま、

昭和の頃、40年も前に流行っていたなぁ。

「ひょうきん族思い出している場合か!」と、ハチさん。


「爪切りで、整う」


このような題にしようとしたら、さあ、タイヘン。

「爪切り使わず爪を整える人もいるでしょーが」~メルさん

「ヒトサシが、まだ少し弱いねぇ」(ハチさん)

「もう、ひと声にゃ!」(キジトラさん)


そうか、サウナに入って整うなんて言わなくても、

サウナで整う、なんて言い方もあるな。

そう言えば、サウナの「ととのう」、

案外ひらがな表記のサイトも多いみたいだ。

それなら、こんなのでどうか?


「爪で、ととのう」


これなら、爪を切るなり揃えるなりして、ととのう。

波及先の間口が広くなるではないか。

それで行こう。

皆さん、納得してくれた模様。

これにて、会議終了。


 起きだした後、早速、表紙づくり。

 あとの仕事は、順調に進みました。

 マジで、めでたし、めでたし。


しかし、猫様に人魚さんにハチさんと、すごい会議だったぜ。

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