第196話 人にはやさしくの欺瞞
自分には厳しく、人にはやさしく
こんな大層なことを言う人、結構いますね。
分別盛りのいい年の大人が、子どもなんかに向って言うわけよ。
表面ツラだけ追えば、もっともらしく聞こえます。
まあ、自らをしっかり律していかねばならんしな。
かといって、人に厳しく当たると反感も買うしな。
全否定をする気は、ねえよ。
だけどなあ、よくよく考えてみたら、前者はともかく、後者。
なんか、欺瞞を感じずにはおれんぞ。
自分には厳しく、人にはやさしく。私はあなたから見て他人でしょ。だから、やさしくしてください。大目に見てください。
そういう免罪符が入り込んでいるように思うのは、わしだけか?
わしの記憶では、そういう人間って、子どもだましが得意だったな。
わしは、そんな昭和のアホどもを、決して許すことはないからな。
おまえらを叩きのめして、二度と亡霊としても這い上がって来れないまでにしておくのが、後世へのわしの義務である。
せいぜい、あの世で震えているが、いい。
そんな思いをもとに詩作や小説の執筆に励んでいる、今日この頃のわし。
自分に厳しくなるのは当たり前や。テメエ風情の指摘等待つまでもない。
人にはやさしく?
その「人」に、テメエが該当しないことを、よく認識されたい。以上だ。
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