第195話 年取るほどに、寒さがこたえます

現在54歳。数えで56歳になるのかな。父方祖父の享年に追いついた。

祖父やその祖父の時代なら、大年寄りの年齢だったろう。

だが今や、まだまだ現役。

年金なんかとんでもない。払う方はともかく、もらう方は、ね。

そんな年齢だけど、昔ならもう定年寸前。今は、そうでもない。

心配されなくても、親世代はまだ元気ね。

特に私の場合、親が若い頃の子だから、なおのこと。


だけど、体には、確実に、確実に、ちゃっかりしっかり、こたえております。

何がこたえるようになったかと申しますと、ね、


寒さ!


暑さはもともと苦手でした。

だけど、寒さは、岡山という温暖の地というきらいもあるけど、

何ともなかったのよ。

もちろん、裸で外を歩けるほどってことじゃないよ。

あ、それ、別の意味でも問題だった。ごめん。

暖房なんて、マジ、いらなかった。

足は毛布でくるんで、上にはなにかはおっていればいい。

あとは布団に直行!

朝は寒いが、ナントカナルサ!

ニッポン精神にて、突撃あるのみ!


そんな程度で、何とでもなっていました。

電気代なんて、1000円もいかないつきも何度かあったぞ。*

あ、もちろん、灯油ストーブなんてものは使いません。

それこそ金の無駄。火を出す原因。ろくなことなし。

餅も焼かねえし、大体自炊もしないし。

そんなこんなで浮いた金で、どこかで酒、飲んでいました。


ところが、これが40代半ばになってくるとね、

寒さが徐々に、微妙に、しかしそのうち、大きくこたえるようになってきました。

エアコンの暖房はもう必須。銭金なんか言ってられない。

滅多に使わないけど、電気ストーブで足を温めることも。

電気代がもったいないから、ユニクロのジャンパーで足を温めています。

上には、適当にジャケットか何かを羽織ります。


いくらエアコンで室内を温めても、

気のせいなのか科学的にどうなのか知らんが、

やっぱり、どこかしら寒さを否応なく感じるのです。

外に出るにも、ネクタイは防寒のためにも必須。

蝶ネクタイは、胸に風が当たるから勘弁。

とにもかくにも、寒くてたまらん、たまらん。

銭湯から帰るだけでも、ネクタイをしめて帰りますよ。


書いている今、それだけでまた、寒さを感じております。

昔の人が春を待ちわびた気持ち、ようやく肌身に染みてわかるようになりました。

そこまで「成長」するのに50年、半世紀以上。


嗚呼、いろいろな意味でかなわぬ人生なり。


・・・・・・・ ・・・・・ ・

へびのあし

* のところ。1000円もいかないつき

 ここ、漢字変換忘れでこうなっているけど、そのままにします。

 これでまた、掛詞。

 電気代が1000円を下回る月もあった。

 それすなわち、電気代を思いっきり節約できる「ツキ」に恵まれた。

= これで少し多くビールが飲めるぞ?!

ってこと。

 今じゃあ、もうそんな生活、無理だよ(涙)。

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