第206話 個人主義の権化

私は個人主義者である。

群れ合い・馴れ合い・甘え合いの要素は、一切排除する。


結婚生活など、もっての外である。

家制度の残骸をもとに結婚を勧める者は、即敵とみなす。


私は個人主義者である。

無駄に群れさせようとする者は、問答無用で敵とみなす。


かつて私に群れることを押し付けようとした者たちへ。

私のペンによる総括に、せいぜい震えていることである。


私は個人主義者である。

私に無駄を押し付けない限り、貴殿の安全は保障される。


そう、私は個人主義者である。

私自身の権利は徹底的に守る。当たり前だろうが、ボケ。


だが同時に、貴殿の権利もまた、同等に守りますからね。

それが、個人主義者の矜持である。


そうしないと、私の権利も侵害されかねないからである。

自分のためにも、あなたのためにも、権利は守りたいね。


私は個人主義者である。

申し訳ないが、貴殿のことに口出しなどするヒマはない。


では、お互い自らの道を歩んでいこう。

貴殿の運命に神の御加護があることを祈念いたしておく。

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