第48話 わしの仕事じゃねえ!

 結婚して、家庭を築く。

 そのうち子どもが生まれる。

 そして、家族のきずなを深めていく。

 素晴らしい。結構なお話である。


 だが、私には、そんな並未満のアドバイスは通用しない。

 こんなことは言いたくないが、あえて、おまえらに申し渡しておく。


 女子どもの世話などは、わしの仕事じゃねえ!

 ちんけな妻子持ちの戯言は、よそでホザけ!


・・・ ・・・ ・・・・・・・


 何? 婿養子でもいいではないか?

 その家を盛り立ててやったらどうか?


 わしを全否定するつもりだな。

問答無用!

 盆暗保守の有難がるくず家制度など、知ったことじゃねえ!

 そんなへっぽこ田舎のちんけな家など、わしの管轄じゃねえ。

 大体、クルマのいるような場所は、人間の住む場所じゃねえ!

 少なくとも、わしの住む場所では、ない。

 そこの自治体の首チョーと県知事が土下座しても住む気はねえ。

 犬養のジジイでもあるまいし、話せばわかるなんてことはねえよ。


 残念だったな。

 オドレらのほざく社会など、わしには用がねえ。

 傷のなめあい犬猫のじゃれあいレベルの社会で、まあせいぜいやっとれ。


オドレらと付合うくらいなら、

市ヶ谷の極東国際軍事裁判所法廷跡で演説の上、切腹したほうがましや。


・・・ ・・・ ・・・・・・・


 あ、れ、れ?

 そんな作家がいらっしゃったような気がするぜ(わっはっは)!


と、いうことは・・・、

 わしには、書いて書いて書きまくって世に出していくしか、ねえんだ!


・・・ ・・・ ・・・・・・・


「もうわかったから、しっかり書いて頑張ってくれ」~ある大先輩談


 


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る