第72話 残暑炸裂

 これを秋という奴は、頭がおかしくなっているはずだ!


 そう言いたくなる人もいると思う。まちがいない!

 秋って涼しいものというイメージからすれば、今日は、

 間違いなく、まぎれもなく、夏! 夏でしょうが!


 でもまあ、世の中良くできたもので、こういう日のために、

残暑(ざんしょ)って言葉があるのねん。

 この言葉の季語は、秋! 風立ちねども、今は秋。飽きた?

 暑さに飽きても、秋は来ているのだぞ。


 商売に飽きた? ありゃあ、そらあかんがなぁ・・・。

 そんなあなたに、飽きない季節。

 それが、残暑!

 残りかすをしっかり売切って、金にして、乗り切ろう!

 そのうち冬もやってきて、秋ももとい飽きもないよ!


 というわけで、御託をいくら並べても、暑いものは暑い。

 何はともあれ、今日の汗をかいた服は全部洗濯済!

 そこで、どこかでビールを飲んでくることにしよう。

 短パンで出かけるぞ! でも、上は長そで。

 腕に変な絵が入っているわけじゃないよ(ここポイント)!

 半袖では腕が逆にべたべたしてかなわんからである。


 というわけで、まあぼちぼち、出かけます。

 残暑炸裂の中、夕涼みに行ってこよう。

 ビアガーデン? アホか。冷房の中に決まっとるわい!

 というわけで、ほな、また。 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る