第115話 キジトラ猫さんのつぶやきより

2023年鉄道記念日の朝。

 明日で閉店になるサウナに急いでいました。


 なんか、涼しくなったからか、猫様多数お出まし。

 そんな中に、キジトラさんが約1名。


 座って毛づくろいしている前に、自転車を停車。

はい、シャミセン! ~ パシャ!

 もう一枚。

はい、シャミセン! ~ パシャ!


 ほな、シャミセン!

 そう言って立ち去ろうとした、そのとき!


 キジトラさんが、重い口を少し開いた。

ば・・・

 唇が、そんな動き方をしたように思えた。

 ということは・・・、


ばかか(、三味線マン)。

 との仰せであったのではないか。

 サウナに入って、汗を流しながら、そんなことを考えてみた。


 やっぱり、わし、猫様にも馬鹿と思われているのであろう。

 ま、学生時代、ワンちゃんにあくびがてらに、あ~ほ、だからね。

 ついに、猫様方にも、ワタクシの悪名はとどろいたってことか。

 そりゃそうだよな。


会う猫様、会う猫様に、シャミセンと声かけていれば、

猫様方も、あの三味線マンと認識するであろう。


 人間生活ゴジューヨネン、ついに、悟りが開けた。

 わしは、猫にも馬鹿と思われている。

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