あまねく、平等に(詩集)
与方藤士朗
あまねく、平等に
雪というものは、
金持ちの家にも、
貧乏人の家にも、
教養溢れ絶大な敬意を払わる方の家にも、
無教養の馬鹿呼ばわりされる奴の家にも、
平等に、
そう、
あまねく、
平等に、
降り注ぐものであります。
雨というものも、
金持ちの家にも、
貧乏人の家にも、
教養溢れ絶大な敬意を払わる方の家にも、
無教養の馬鹿呼ばわりされる奴の家にも、
平等に、
そう、
あまねく、
平等に、
降り注ぐものであります。
太陽の光もまた、
金持ちの家にも、
貧乏人の家にも、
教養溢れ絶大な敬意を払わる方の家にも、
無教養の馬鹿呼ばわりされる奴の家にも、
平等に、
そう、
あまねく、
平等に、
照らされるのであります。
人命もまた、
金持ちにも、
貧乏人にも、
教養溢れ絶大な敬意を払わる方にも、
無教養の馬鹿呼ばわりされる奴にも、
平等に、
そう、
あまねく、
平等に、
与えられしものではないでせうか?
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