第177話 夏草に群がる蜂と人の影

 この詩は、以前運営していたブログの2010年7月18日に掲載したものを一部修正したものです。


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夏草に群がりし蜂と人の影


新聞廃れし軒先に

生ひ茂りしは夏草の

草葉の間に間ぞ蜂飛びける

吾パソコンに向かひけり


家に会社に新聞を

配りゆく人もはやなし

かつての活気いまいずこ

静かに明けし夜明けかな


新聞取らねどネットにて

得らるるものの多きかな

されど新聞読むならば

どこかの喫茶で読むばかり


かの建物もその冬に

壊され更地になりぬれど

いま彼の地にぞ住めるとて

いつか立ち去るときぞくる


新聞チラシの時は過ぎ

インターネットで足る時代

去れどそれとていつの日か

何かに代はる時ぞ来る


人の世いかに変はれども

この地の土は変はらずに

上にありしを見るばかり

今も昔もこの場所で

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