第110話 懲りない矛盾の帝王

 かの作家さん、詩集を出したそうな。

 その詩集の大きさはA4、見開きでA3。

 それを彼は、猫の額のごとき地と述べている。

 そりゃああんた、A3とはいえ、そんなものやろ。→た

 もっとも、出版物としては大きな部類だろう。   ぶ

 あくまでも内容ではなく、大きさではね。     ん

 その詩集の題名、ふるっていますよ。       ね


大きな詩集

 猫の額の地しかない、大きな詩集。

 まさに、A4の表紙内で矛盾発生!


 オトナプリキュアを見ている時間に、その詩集は来た。

 土曜の夜は、横浜銀蝿とセーラームーン。矛盾してる?

 そんなことを言っていた大学出の青年がいた。

 この二つは、どうやら、矛盾するものらしい。


 オトナプリキュアの誰かが、セーラームーン参上ポーズをした。

 あの年齢の今どきの女性なら、ま、してもおかしくないだろう。

 だけど、彼女が生まれる前からやっていたおっさんがいるとか。

 レーザーディスクを止めながら覚えるのに、苦労したらしいぜ。

 しかもそれを、あちこちで披露していたらしい。いや、マジで。


 猫の額の大きな詩集を出すまでに成上った(成下がった)御仁、

 今朝も懲りずに、プリキュアを見るそうです。

 先日も、映画館で2度目を見て来たそうです。

 何と、三島由紀夫と東大全共闘の映画を観た場所だったそうな。


猫の額サイズの大きな詩集

三島由紀夫と東大全共闘とプリキュア

横浜銀蝿とセーラームーン


 単に林立しているだけで、矛盾してなんかいない、はず。

 知らんけど。

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