第65話 趣味と仕事の差~プリキュアおじさんの勘違いより

 昨日からどうやら、「プリキュア界隈」なる単語がツイッター上に氾濫しておりましてな、ツイートを追ってみて、びっくりや。

 プリキュアの着ぐるみを仕事ではなく「趣味」でやっておる、ええ年のおっさんがおるそうな。それが、かれこれ、ちょっと、なぁ、なツイートをやらかしておって、それが炎上を招くもととなったらしいわ。


 そりゃああんた、プリキュアがリアルに現れたら、リアルの女児は喜ぶよ。

 40年前に鉄道ピクトリアルの読者欄で「ブームに乗った低次な読者」と言われたわしらの世代が、ブルートレインを見てキャッキャ写真撮っておったどころの騒ぎじゃねえぞ。

 ~ちなみにそれは鉄道ジャーナルの編集長が怒って、ひと悶着あったで。


 で、そのおっさんら、黙っておけばまだしも、そのことをツイートしておったらしくて、それ読んだら、女の子の親や親族は怒るのを通り越してビビるわ。

 わしだってそんな記事見たら川上哲治御大みたいなびしっとした目になるわい。


 で、「そんなに子ども好きなら保育士になればいい」などと書いたツイートもありまして、これまた、保育士という仕事を何だと思っていると言われて炎上や。

 そのツイートした人、わしも相互フォローしている人やった。

 その人は別に変な意図があって書かれたわけじゃないと思うけど、それこそ趣味(のようなもの)と仕事を完璧に勘違いしたところからの記述でした。


 ところで、今のプリキュアのキュアバタフライの聖あげは君だが、現在、保育士育成の専門学校に通っているという。しかも、虹ヶ丘家という幼馴染の家に居候というか下宿というか、そういうことをしておるのだが、前にも書いたとおり、その家の現状というのが、児童養護施設の小舎制のグループホームに似た感じになっておって、それから見るに、彼女はある意味その施設のそれこそ「保育士」のような役どころになっちゃっているのよ。年齢的にも、立場的にも。

 これな、仕事となったらこうばっかりは遺憾でという側面もあるけど、生活の場という側面から見れば、今のあげは君のやっているのは、まったくその「職場」における保育士の仕事とほとんど変わらんのや。


 保育士にはそういう仕事もあるということを肌身でわかっとらんツイートも散見されたが、プリキュアの中に「男」の要素を持った人間が混ざるのを嫌う層は、そりゃまあ一定出るのはわかるわ。そこと連動して炎上がさらに、ってな。


 とにもかくも、趣味と仕事はまったく違うのだということがわからん馬鹿が飛んだことをやらかしかねんし、現にやらかされたあかつきには、そりゃあ、プリキュアの公式も何らかの声明を発表せざるを得なくなったってのが、今回のオチ。


 やれやれ。

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