第8話 8:2の法則と、リスク&リターンの話

 よう、古城ろっくだ。

 今日はちょっと人間関係について語っていく。ああ、前回予告した通り、「なぜ古城ろっくはエッセイを書き続けるのか」って話にも絡んでくるところだ。

 どーでもいいけど、このさつま木挽って焼酎美味いな。黒麹仕込みって割にはスッキリ系か?バランスがいい焼酎だと思う。木挽ブルーとはまた違った味わいだ。

 まあ、雑談にはもってこいの味さ。執筆をつまみに飲むのにちょうどいい。


 さて本題。といっても、本題も雑談みたいなものなんだけどな。

 ちょっとネットで聞いた話なんだけどさ。この世には『2:6:2の法則』ってのがあるらしいのよ。

 いい人、普通の人、悪い人の3段階で分類すると、ほぼ必ず2:6:2で分かれる。だからどの職場に行っても、働き者が2割いれば、怠け者も2割いるんだよって話。まあ、これを好きな人と普通の人と嫌いな人に分けても、同じことが言えるらしいのよ。

 この法則、僕の経験上は信じてもいいと思ってる。もっとも、これはちょっとバーナム効果みたいなものも入っているのね。まあ、それについて詳しくは語らないけどさ。


 で、ネットにおいても大概、感動的な話を届けてくれる人が2割。話の通じないアホが2割。そして残り6割が普通に話が通じる相手。この法則に当てはまる。

 では、この状況下で作者である人間が、読者を増やして多くの評価を得るにはどうすればいいか。

 これは簡単なんだ。多くの人に話題にしてもらえれば、それだけでいい。

 自分がまっとうな作品を書いているなら、という前提付きだがね。ちゃんと小説を書いていれば(それがよほどひどいクオリティでなければ)、8割の人が支持してくれるのよ。そして2割の人がろくでもないイチャモンをつけていく。

 もしも「いや、対比が逆だ。俺の作品は8割がアンチで2割がファンだ」って人がいたら、それは6割に該当する『普通の人』からも「面白くない駄作」と判断されているだけだ。自作を見直せ。

 もしも「いや、統計取れない」って人がいるなら、お前はファンもアンチも少なすぎだ。「10割がアンチだぞ」って言ってる奴。お前の作品を読んだの2~3人しかいないだろ。それじゃどう割っても2割って数字にならないぞ。最低5人には読まれろ。うち一人はお前のファンである可能性が高い。


 で、この状況で「友達100人作りたい」っていうなら、まずは500人と交流を持つんだ。すると、そのうち100人と友達になれる。ただし、300人は知り合いどまりになるし、100人は敵に回る。

 親友が3人欲しいと思ったなら、まずは15人の人たちに深くかかわるんだ。するとそのうち3人は、創作を共にする同士、信頼できる仲間となるだろう。そして9人はただの友達になるし、3人は粘着質でうざったいアンチになる。この法則だ。

 ……もうお分かりだろうと思うが、なろうで噂になっている『3回BANルール』に則るなら、めんどくさいアンチが3人いればBANになると思っていい。逆に言えば、なろうでBANされるくらいの覚悟を持たないと3人の親友を得られないと言うわけだ。


 さて、それじゃあ古城ろっくがどうだったのかと言うと、まあ、親友とただの友達の線引きが難しいが、正直言えばBANされた甲斐があるだけの友人と出会えたと思っている。単純な人数の話じゃないけどさ。

 僕がいま連載中のエッセイ、『僕がBANされたときの話でも語ろうか』を読んで、「ああ、この事件があったから古城ろっくのことを知った。古城ろっくと出会えた」と思っている人はいるだろう。

 そうなんだ。君と出会えたのは、ひとえにBANを恐れずにエッセイや感想を書き続けた僕の成果なんだ。そして、こんな僕に一声かけていこうとしてくれた勇気ある君たちの成果でもある。

 悲しい事に、こうでもしないと人の輪って広がらないんだよ。少なくとも、僕はな。


 だからさ。僕はまだエッセイを書くし、感想だって正直に書くんだよ。

 そんな僕を慕ってくれる人がいる。そして、これから僕と出会って仲良くなる人がいるかもしれない。

 そんな素敵な出会いと引き換えなら、BANも何も怖くないんだよね。

 逆に言えば、本当に怖いのは……話題にもならず誰にも読まれないまま、特にBANされることも評価されることもなく消えていくことなんだ。これだけは避けたい。

 仮に「アカウントが残っていれば作家だが、BANされたら作家じゃない」なんていう奴がいたら訊きたい。


「お前は呼吸さえしていれば生きていると言えるのか?人生をかけてもいいと思える何かに出会えないまま、ただ年老いていく生き方を望むか?」

 ってね。


 話題になるなら僕は、どんな自主企画だってやるし、どんな汚いエッセイだって書く。どんな酷い感想だって送るし、どんなアプローチだって仕掛けるぜ。

 そしてその最後には、必ず定型句を添えるのさ。

「そんなことよりチャリンコマンズ・チャンピオンシップを読んでくれ」

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