第6話 僕が炎上商法をやめた理由
よう、古城ろっくだ。
なんだか期間が開いちゃったから、何の話をするつもりだったのか分からなくなっちゃったよ。あっはっはっは。
……久しぶりだな。このエッセイも。
そうそう。炎上商法についてだったな。
炎上商法ってさ、究極的には商法でしかないんだよね。つまり稼ぎに結び付けないと意味がない。燃やしただけで終わりではつまらない。
だから、燃やすために自分のポリシーから外れたことをすると、ちょっとお粗末な結果になるんだ。
あ、一番悪手なのは、自分の発言を無かったことにして白を切ること。次に悪手なのは、相手に謝罪して鎮火させようとすること。どちらも『自分』がハッキリしていないから発生する出来事だね。
そうならないコツは何だか分かるかい?……「謝らないで意地を張ること」??うーん。ちょっと違う。
正解は、「謝る必要も撤回する必要もないくらいしっかりとした発言をすること」に尽きるんだよ。これでもまだ誤解を生み続けるなら、それが誤解でしかないことを説明し続けたらいい。
だから、炎上商法をする場合は、頭の中だけはクールに保たないといけないね。
感情に任せて適当なことを言うと、のちのち失敗する。あ、ちなみに僕の場合、エッセイに関してはそんなことないようにしているから安心してくれたまえ。ツイッターとか飲みの席だとそうもいかないけどね。
ああ、それで、えーっと……
僕が炎上商法をやめた理由(というか、そんなに積極的じゃなくなった理由)について話そうか。
一言で語るなら「採算が合わなくなってきたから」である。
炎上商法の根底は、じつはヤクザの金貸しに似ている。
ヤクザって、金を渡して「はい。まいど」で終わりじゃないよね?そのまま逃げられると丸損なので、キッチリ取り立てるまでが仕事になる。家にも職場にも行くし、家も車も差し押さえる。
ちなみに、「体で払う」って選択肢もアリだ。男なら臓器売る一択。女ならソープに沈むも含めた二択から選べる(笑)
炎上商法も同じでね。古城ろっくの悪口を広めた人に「はいはい悪く言ってくれてどーも」で終わったら丸損なわけだ。キッチリ説明して潔白を主張し、自分と言う人間に興味を持たせるまでが仕事になる。
もちろん、稼ぐものが「再生回数だけ」とかいう場合は話が変わるんだけど、好感度を稼ぎたいならリスク&リターンの計算はしないといけないだろう。炎上しっぱなしじゃダメなんだよ。火加減は自分で調節しなきゃ。
なので、陰でコソコソと古城ろっくの悪口言ってる集団がいたら、その悪口広められた人たちに事情を説明して「あいつらの言うことはデタラメですよ」って説明しなければいけない。ここまで取り立ててようやく商法だ。
――これ、採算合わせるのが大変なんだよ。
僕は堅気だから分からないけど、ヤクザにもあるんじゃないかな。金を貸した額が小さすぎて、利子の回収がガソリン代にしかならない時。あるいは逆に大金貸しすぎて、臓器全部売っても元本に足りない時。
不当な取り立てを行うヤクザでさえこれなのだ。まっとうにやっている銀行なんか、自己破産されるたびに悲鳴上げてんじゃないだろうか……
僕にもあるんだ。あることないこと広められすぎて、挙句そのクラスタあたりからブロックされると、弁明の機会を失うってことが、さ。
つまり取り立て損ねるわけだ。それを何とかしようと広め続けると、時間と手間ばかりを浪費する結果になる。
僕に対して「あ、これ取り立てても営業赤字だわ」と思わせるだけのことをしたやつが数人いる。そのほとんどは誰も見向きもしないほどの小物だったから、放置しても問題なかったんだが……
ある時、かなりの大損させられた経緯があってね。「ああ、ここまでヤバい奴が増えると、こっちも貸し渋るしかないな」って思わせるほどの営業赤字になりかけたことがあったんだよ。ギリギリ黒に戻したけどな(笑)
ああ、別に相手が悪かったわけじゃないぞ。僕の取り立て方が甘かっただけだ。
ただ、それ以降僕は炎上商法を控えたってわけ。
金貸しも炎上商法も、信用が大切ってところもあってな。取りっぱぐれると信用を失う。だからこそ僕は喧嘩売られたら全部買うとか言ってたわけだが、それは萬田銀次郎はんくらい難しい事だったんだな……
つーわけで、僕としては今後、穏やかに生きていたい気持ちが半分。またひりつくような世界に行きたい気持ちが半分だ。
え?戦わないで生きられないのかって?……無理だな。スポーツマンである僕にそれを求めないでくれ。
まあ、さっきはヤクザに例えたけど、別に僕は殺しをしようとか、政府を手玉に取ろうとか考えてるわけじゃない。ただ「自分はこんな意見を持っている」を地で行くだけなんだ。
ただのディスカッション好きが、舞台を整えて待っているだけなんだぜ。
なのに「いきなり殴られた」みたいな的外れな発言をする連中が多くて困ってしまうよ。
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