第5話 魔王はかつて人間だった(というか、ずっと人間である)

 はい、どーも。古城ろっくです。

 唐突だけど、この連載エッセイ。僕が今まで書いてきたエッセイとは何もかも違うことにお気づきだろうか?


 まず、炎上商法じゃないのね。これは第1話でも言ったけど、僕だっていつも炎上を狙っているわけじゃない。もっというなら、「古城ろっく=炎上」と勘違いしている奴らは僕の小説読んでないだろ?エッセイだけ読んでるだろ。

 僕のメイン作品を読むと解ると思うが、あの作品は炎上しないように書いているつもりだ。時たま無意識に他人の感情を逆なですることもあるが、これについてはコメントなどで指摘をしてくれると嬉しい。

 本来なら読者の皆様にそんな手間をかけさせるのも申し訳ないのだが、生憎僕はプロの作家でもないし、文章校正を担当してくれる編集者もいないんだ。だから、みんなの協力をお願いしたい。


 つぎに、このエッセイは実を言うと『内輪向け』。もっと言うなら『僕のプライベートルーム』だと思って書いている。だから友達が読んでくれれば、他の人が読む必要は無い文章だと思って投稿しているんだよね。

 あ、でも「じゃあ俺が読むべきじゃなかったのか?」って心配になった初対面の君。待ちたまえよ。これから友達になればいいじゃないか。不束者であり不届き者でもあるが、よろしくね。

 ちなみに、炎上商法や宣伝狙いのエッセイはタグを鬼みたいにつけるのに対して、これは一切タグをつけてない。なのにここまで見てくれた君には感謝の気持ちさえあるよ。




 さて、本題。

 僕はさ。「人間なら、誰しも意外な一面を持っているものだ」と思っている。いま君に見せている『エッセイストの古城ろっく』というのも、僕が持ついくつもの顔の一つでしかない。


『バンドマンのユークリット』

『イラストレーターの幽鬼9016號』

『なんか変なジャンルのゲームにはまるyuki16f』

『名も無き自転車乗り』

『荷物運びが大好きな古川雄基』


 全部、僕だ。間違いなく自分を構成する要素の、ひとつひとつ……どころか、これでも足りないくらいだ。仮にどれかが欠けたら、きっと今の僕はいない。


 ……ネットってさ。難しいよな。

 一度でも『古城ろっくは悪人である』『すげどう(なろう時代に書いていたエッセイ)は炎上商法だ』と言ってしまうと、そのイメージは定着する。

 こないだも、見ず知らずの……それこそ初めて話したような人から言われたよ。「私は以前からあなたが嫌いでした」ってな。初対面なのに。

 ああ、まあ、それはいいよ。嫌われ者である自覚もある。……キャラ作りだと解ってほしいところだが、まあ2次元と3次元の区別がつかない人もいるからな。


 それは良いんだけどさ。

 いや、確かに『すげどうの悪評が広まれば炎上商法として成功する』とか言ったよ。ああ、言ったね。

 でも、それは決して『古城ろっくのあることないことを、嘘や誇張を交えて広めろ』って意味じゃない。

 まして『古川雄基(本名)の人格を否定して、悪口を連ねていけ』って意味でもない。その辺、分かっている人と、そうでない人がいるんだよね。




 たまに「古城ろっくは自分から悪人を名乗ったから、本体である古川雄基の人格も含めて攻撃してよい」と考える人がいる。

 なんかあれだね。「なろう主人公は陰キャだから、なろう作家も全員が陰キャだ」みたいな理屈に似ているね。

 これって、どうなんだろう?


 あー……あれだ。

 風俗嬢やグラビアアイドルが電車に乗っていたとして、その子に痴漢行為をして「どうせお前は普段から乳みせてんだろ。揉ませるくらいどうってことないだろうが!」って言うのは、アリなのかね?……さすがに無しだと思う。

 格闘技をやっている人に対して「お前は普段から人を殴ってんだろ?河原に行こうぜ。ぼこぼこにして俺の方が強いと証明してやるよ」みたいなことを言うのは、アリなのかね?……リングじゃなくて河原だぞ?

 ヤクザがいたからって、「お前、人を騙して金稼いで、挙句に殺しもしているらしいな。じゃあ死ねよ!」って言うのはアリなんだろうか?……いや、これはヤクザもそれなりの業を背負っている気がしてきた。アリかな。


 古城ろっくは、どっちだろう?

 炎上商法に手を出したからには、最後までみんなに吊るしあげられるべきなのかな?それとも……

 一人だけね。僕に「古城ろっくさんは喧嘩だけの人じゃないと思います」って言ってくれた人がいるんだ。僕はそれに感謝しているんだ。

 そして、カクヨムは平和だから、それに関しても嬉しく思っているんだ。


 ……このエッセイは、炎上と無縁な世界にしたいよね。訪ねて来てくれた友人を招き入れて、質素な座布団しかないけど我慢してもらって、安い酒と持ち寄ったつまみを食べて……

 ここは、そんなところにしたい。


 だから、ここで誰かの悪口を言うのはタブーだし、過激なことを言うつもりもないんだ。まして広める気も、燃やす気もないんだ。

 古城ろっくだって、人間なんだよ。




 なーんて言いつつ、次回は炎上商法について語ろうか。気が向いたらね。

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