第9話 R18でエロ警告食らう作家の本音

 よう、古城ろっくだ。今日は、エロ小説。それもR18の話について語っていきたいと思う。

 つっても、このカクヨムではエロい話をしてはいけない決まりだからな。エロをテーマに語るが、エロい話そのものはしないつもりだ。よろしく頼む。

 ああ、ここで「古城ろっくのことだからBANの話だろ」とか思った人もいるかもしれないが、今日は全然違う話。BANの話は次回にでもしようぜ。


 エロ小説ってね。……いや、まあ僕も昔ノクターンで書いていたことがあったんだけどさ。意外と書くのが大変なのさ。

 まず、性欲が高まってるときじゃないと書けないのね。賢者モードでエロ書ける人がいるなら、そいつは天才か何かだと思うんだ。素の状態だとどこか気分が乗らなくて書けない。いやマジで。

 だから気持ちを高ぶらせて楽しむでしょ。ところが昂ってくると何が起きるのかって言うと、右手がキーボードでもマウスでもないところをスワイプし始めちゃうわけだ(笑)

 僕の場合、普段の執筆はベッドの上なのね。あ、まだ変な意味じゃないよ。こう、うつ伏せになって肘をつくでしょ?背中をそらして、その状態でノートPCに文字を打ちこんでいる。

 で、そのうち立ってくるでしょ?どこがって話はしないけど。

 するとだんだん、腰を使ってベッドにこすりつけ始めちゃうわけだ。いわゆる床オナってやつね。それで満足して楽しめるならいいんだけど、だんだん物足りなくなってくる。

 そのうちそっちに集中し始めると……凄いぞ。次から次へと書くべき文章が思いついて、自分は天才なんじゃないかと錯覚するようなシチュエーションまで浮かぶんだ。物語がどんどん進む。

 ……ただし、その文章を打ち込む『手』は止まっているんだよ。

 だからせっかくの素敵なシコれる物語を、読者と共有することができないまま僕だけで味わっちゃうことになる。だから筆が全然進まないんだよな。これが。


 ただ、エロって面白いのよ。気分が高まっていると、普段は不快にしか感じないものも背徳的に楽しめたり、共感しえないキャラクターに共感できる目線が出来たりする。

 いっそ、公表するかどうかはさておき、一度エロを書いてみると、物語に深みは出るのかなって思うよ。別にR18である必要は無いから、少年誌ラブコメみたいな話とか、ガールズコミックみたいな話でも全然いいんだけどね。

 人間のことが好きになるっていうか、人間の汚い所や卑しいところまで含めて愛せる。だから日常生活においても一層の潤いが得られる気がするんだよね。


 え?「古城ろっくはネットで誰かの悪口ばかり言っている気がする」って?

 ああ、だからそれは人間を愛している証拠なんだよ。本当に嫌いなものって、そもそも話題にも出さないからね。お互いに悪口を言い合える関係って、実はとても素敵な関係だと思うよ。

 まあ、逆に言えば悪口を言われるのも好きなわけだ。あ、別にいわれのない誹謗中傷を受けるのが好きって事じゃなくて、捻りのあるうがった言葉で刺されるのが好きって事ね。

 悪口にも「反論として成立して綺麗な悪口」がある一方で、「取るに足らないくせに何度も同じことを繰り返すアホみたいな悪口」もあってさ。まあ、悪口なら何でも好きってわけじゃないんだ。

 酒が好きって言っても、「じゃあアルコールが入っていれば何でもいいのか」って言われると、それは違う。みたいな?


 ああ、なんか人間愛の話になっちゃった。そうじゃなくて、えっと……

 エロ小説って、書いてて楽しいよって話だった。うん。

 最近もね。じつはちまちま書いているんだ。全然発表の場はないんだけどね。カクヨム運営が何かの間違いでR18を容認し始めたら、みんなのお手元に届けることができるかもしれない。


 普段は全年齢向けで書いている作者が、その文体のままエロを書くのって、個人的に興奮するんだ。例えていうなら、AV女優の裸よりクラスメイトの裸の方が興奮するみたいな……いや、例えが悪いな。

 えっと、もともとエロ目的で書かれる画風のコミックより、女児向けアニメの画風で描かれる二次創作同人誌のほうがエロくない?あんな感じ。


 おっと、話が長くなったね。

 次回はエロBANについて話そうかな。これもね。元ノクターン作家だからこその話を語れると思うんだ。……もっとも、ノクターンで連載持っている作家なんていくらでもいるから、僕が語らなくても誰かが語ってくれそうな内容だけどね。

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