第69話 なろうランキングのクソさ加減と、スポーツにおけるルールの話

 よう、古城ろっくだ。今日は350mlサイズの、檸檬堂 鬼レモンを飲んでいる。ストロングゼロと互角に渡り合える9%だ。レモン本来の酸味やフルーティさも楽しめて、これはこれで素晴らしい。

 今夜はとりあえず、潰れるまで飲んで執筆しよう。おそらく執筆途中に寝落ちすると思うので、こまめに途中セーブしないとな。

 ああ、今日もベッドの上でsurfaceを開いてるよ。マジでノートPCって素晴らしいわ。


 さて、本題。

 このカクヨムから見て『歩いていけない隣』とでもいうべき、小説家になろうというサイトの話をしよう。

 あのサイトは常に、ランキング批判に溢れている。もうおさらいする必要はないな?

 まあ、ぶっちゃけ「他所のランキングなんか放っておけばいい」っていう意見は、今回に限って一利ない。何しろカクヨムとなろうに跨って登録している人が多いせいか、なろうの糞ランキングがカクヨムまで侵食している状態だからな。

 ……え?「なんでなろうのランキングはクソなのか?」って?

 そうそう。それが今回の話の本筋だ。

 さんざん「似たような作品しかない」「テンプレばかり」「組織票に決まっている」「複垢で打ち上げている」などと言われるランキング。もはやあれを擁護することは難しいだろう。


 え?「不正なアカウントからの評価は出来ないはずだ。運営にBANされる」だって?

 いや、それがそうでもないんだ。僕も一度BANされたあとに不正アカウントを取得したんだけどさ。まるっと2年経ってもBANされてないんだよ。

 なろう運営は通報があればろくに調べもせずにBANする。って話は前にもしたけどさ。それに加えて、通報さえされなければ不正でもBANされないってことまで実証された。つーか、してしまった。

 どんどん僕の中でなろうの評価が下がっていく。


 おっと、話が逸れたな。すまんすまん。

 ついでに鬼レモンもないなったから、ちょっと檸檬堂のはちみつレモンに切り替えるわ。

 あ、これ意外と酸っぱ……いや、後味が確かにはちみつのあれだ。喉に絡まるような痒い甘さ。鼻に残る香りもはちみつだぜ。

 でも炭酸のおかげでべたべたしないね。美味しいでこれ。

 アルコールも3%くらいなので、お酒に興味はあるけどあんまり飲めないって人にもぜひ勧めてもろて。




 ……えっと、何でなろうランキングがゴミなのか?って話だったよね。

 それはひとえに『ルールを単純にし過ぎたせいで戦略性が無いから』だ。

 一人あたりの持ち点は12ポイント。厳密に言えば『一人あたり』ではなく『1アカウントあたり』なのだが、それについてはどうでもいいや。不正があったかどうかもどうでもいい。

 結局のところ、12ポイント上限で計算されるので、ランキングが単なる人気勝負……というより多数決になるんだ。

 これなら、安っぽくても多くの人を引き付ける作品や、タイトルが似ているから間違って票を入れられた作品だけが上位に来る。

 マイノリティ向けの刺さる人には刺さる作品とか、もともと特定のターゲット層に向けた作品は上位に来ない。どんな名作でも、だ。


 え?「古城ろっくの好きな自転車レースだって、先にゴールした人が勝つだけでしょ?」だと?

 いや、そうでもないよ。例えばロードレースだと、ゴールに付いた人に与えられる賞だけでなく、中間までの順位で与えられる賞や、山のてっぺんで与えられる賞。果ては審査員の好みだけで選ばれる賞まで、いろんな賞のポイントをチームごとに合算して勝敗を決める。

 それに合わせて、単距離で実力を発揮するスプリンターや、山登りで力を見せるクライマー。アップダウンの激しさに合わせて戦うパンチャー。チームの補助を専門にするルーラーなど、選手の数だけ戦い方がある。

 レースと言いながら、先にゴールしたら勝ちとは限らんのだよ。勝ち方が複数あると言えば分かりやすいか?


 なろうの話に戻るが、こちらは読者の多数決でしかランキングが決定しない。そのため、浅く広くみんなに読まれ、夢中になるほどではないがとりあえず評価できる程度の作品ばかりが上に来る。

 まあ、ぶっちゃけいうとカクヨムも似たようなところがある。とはいえ、カクヨムはなろうと違って、ランキングの集計方法を明らかにしていない。星の数がものを言うのか、それとも各話の応援ボタンが多少なりとも絡んでいるのか、それすら不明だ。

 ノベルアップは、なろうと全然違うランキング結果を出す。何しろあのサイトは、『課金さえすればいくらでもポイントを入れられる』というシステムなのだ。つまり、一人で入れられるポイント数に上限が無い。

 100人が1000ポイントずつ出し合って入れた100000ポイントも、一人の人が10万円を支払って入れた100000ポイントも、等価だ。たった一人の熱意がランキングを左右することもできる。千葉県のYさんみたいにな(笑)

 なので、ノベルアップ(あるいは似ている評価形態のマグネット)では、なろうテンプレは全然ランキングに上がらないんだぜ。

 あ、エッセイばかりが総合ランキングを埋め尽くすステキブンゲイなんてのもあったなぁ。あっちはどういう基準でランク付けしたらあんな地獄が完成するんだ?


 なろうのランキングも、『単純な総合ポイントが多い順』だけではなく、『平均ポイント順に切り替えられる』とか、『平均ポイントなども視野に入れて総合力を競う』とかにすると、案外まったく違った結果を得られるだろう。


 僕はスポーツ観戦とかあまり好きじゃないけど、それでもはっきり言えることがある。『スポーツはルールに工夫の余地がなくなるほど退屈でつまらない』ということだ。

 なろうのランキングがゴミな理由はな。勝ち方に工夫の余地が無いからさ。だからテンプレばかりが氾濫するんだよ。

 以上。




 以下、余談なんだが、

 カクヨムもランキング自体はゴミである。なろうと大差ないシステムである上に、なろう民が押し寄せてきているから似たり寄ったりに拍車がかかるんだ。

 でも、カクヨムの良いところはな。なろうと違ってユーザーによる自主企画や、編集者による特集があることだ。

 トップページだってなろうがランキングと広告だけのトップページを用意したのに対して、カクヨムはもっとバリエーション豊かな作品をピックアップする。


 ランキングの勝ち方だけで言えば、なろうもカクヨムも工夫の余地が無いんだが、

 サイトで読まれる方法は、なろうが「ランキング乗るしかない」のに対して、カクヨムはいろいろある。つまり、カクヨムには工夫の余地があるのさ。


 そして宣伝なんだが、

 ルールが分かりやすいのと、それでいてルールに工夫の余地が多いのとは、なんと両立できる。ルールを複雑にしないと工夫の余地を残せないのかと言えば、そんなことは無い。

 ……そう。

 チャリンコマンズ・チャンピオンシップって小説の中に出てくる自転車レースなんだが、こちらはルールがシンプルなのに自由度が高いぜ。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054888579859

 本当に面白いランキング競走ってのは、こういうのをいうんだ。なろう運営もこの作品を参考にするがいい。

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