第19話 この国、自動車神話みたいなのがないか?
よう、古城ろっくだ。自動車免許を持たないことによって、世界の裏側みたいなものを見てきた男だ。
そして、最近になって自動車免許を取ってみるのもいいかと真剣に思い始めた一人でもある。まあ、可能な限りな。
余談だが、今めっちゃ酒飲んでる。芋焼酎のお湯割りだ。明日は昼頃から自転車で買い物に行くぞー。逆に言うと、アルコールが抜けるまで乗らないぞー。……室内トレーニング用のマシンが欲しいな。安い三本ローラーでいいから。
さて、本題に入る前にもう少し余談。今日は天気が悪かったわけだが、そんななか
今日の出勤時にすれ違った車体は13台。うち2台は僕が道を譲る(自転車を降りて歩道に乗る)ことでやり過ごした人。そして5台はタイミングを見計らって車線変更して抜いていった人(ありがとう)。
残り6台は車線変更なしで強引に抜きにかかった人。うち1台はキープレフトしたまま巻き込む気満々(路側帯に寄ってぎりぎり逃げました)。うち1台は幅寄せ(相対速度を見誤り、僕を抜かした気になって寄せてきたものと思われる)。
……これ、現状は良くなっている方なんよ。
ぶっちゃけ10年前なら、みんながみんな後半に該当する人ばっかだったからな。最近の
ほんとに自転車って税金もかかってないのに、これだけ優先してくれてありがとうな。なんなら払えるなら払いたいくらいなんだ。僕4台持ちだけどな。
さて、本題。
一部のドライバーが、我々ライダーと共存する道を考えている。それはいい。
だが、一部のドライバーが我々を排除しようとする動きを見せているのも、各ツイッターや掲示板、ブログなどで見受けられる。残念ながら、逆もしかりだ。
今日は、まずその一部をQ&A風に紹介する。と共に、最後に僕の意見を言っていこうと思う。
逆に言うと、最後まで僕の意見を言わない。これから語るQ&Aの大半は、僕が心にも思っていないことだ。
ドライバーの方々には傷つく内容になっているかもしれないが、最後まで読んでほしい。もし辛くなったら、結論を述べるパートまで読み飛ばしてもいいが、逆に言えば結論くらいは聞いてってくれ。
では、いくぞ。
Q「チャリのせいで、我々クルマが渋滞させられています。チャリはクルマほど速くないので、後ろが詰まります。チャリを無くせばみんな幸せだと思うのですが、どうしたらいいですか?」
A「クルマを無くしましょう。クルマは幅を大きくとるので、車線をふさぎます。ぶっちゃけチャリがいなくてもクルマ同士で勝手に渋滞するのは目に見えてますが、チャリだけなら渋滞が発生しません」
Q「チャリが転びそうになっているのを見ると、轢きそうで不安です。なぜあんな危険な乗り物に乗っているのでしょう?チャリなんか無ければクルマは安全です」
A「チャリだけなら転んでも軽いけがで済むことが多く、安全だからです。クルマが絡みさえしなければ、死亡事故につながることもありません。クルマなんか無ければチャリは安全です」
Q「この前、アイスバーンをふらふら走るチャリを見ました。どうしてチャリでアイスバーンを走れると思ったのでしょう?我々はスタッドレスタイヤを使っていてもやっと走れるのに」
A「アイスバーンで危険なのはお互い様です。私はファットバイクを使用しています。タイヤだけを冬用にするクルマと違い、フレーム本体ごと冬用です。むしろタイヤを変えただけでどうしてアイスバーンを走れると思ったのですか?」
Q「現代はクルマ社会です。チャリなんて無くても生活できますよね?どうして社会的に地位の低いチャリを平等に見なくてはいけないのですか?」
A「確かにクルマを使っている運送業や交通機関の方々無しに、現代社会を構築することは難しいでしょう。一方で貴方がクルマに乗ろうがチャリに乗ろうが徒歩で出社しようが、あるいは貴方一人が会社に出勤しようがしまいが社会は存続します。むしろ乗用車がいなくなった方が、商業車が渋滞にはまらなくて済むのです。貴方も社会のためにチャリ通勤か、もしくは電車と徒歩通勤を選択してください」
Q「放置自転車が多くて困ります。何とかなりませんか」
A「路駐している自動車を撤去すれば邪魔になりません」
いかがだっただろうか?
さて、ここからが結論だ。正直言うと、僕はこうしてチャリを排除しようとするドライバーにも、逆にクルマを排除しようとするライダーにも同意できない。
ただ今日知ってほしかったのは、
「君がチャリを鬱陶しいと思っているのと同じくらい、チャリもクルマを鬱陶しいと思っている」
という事。つまり迷惑はお互い様だって話をしたかった。
これを踏まえたうえで、共存の道を歩めるといいなって話が今回の主題だ。間違っても、自動車を排除しようという話ではない。ここだけ間違わないでくれたまえ。
だからこそ、僕は『自動車道を確保したうえで自転車道を作る』という未来を夢見ている。ついでに言うと、僕のチャリ仲間にはクルマ乗りも多い。まあ、どっちか片方しか乗ってはいけない決まりなんて無いからな。
かく言う僕も、クルマに乗ってみようかという気持ちが少しばかり湧いてきた。だから今クルマに乗っている君も、チャリに乗りたいと思ったら遠慮するな。別にどっちか片方を選ばないといけないわけじゃないんだ。
あ、ちなみに読者である君がクルマ乗りだろうとチャリ乗りだろうと、君が共存を求める立場の人間なら友人になれると思っている。
別に僕と同じライダーの立場だったとしても、僕と違うドライバーの立場だったとしても関係ない。もしご意見があれば是非とも言ってくれ。
それは別に、この作品のコメント欄に書きこんでくれと言っているわけではない(書き込んでくれてもいいけど)。
ツイッターで僕にDMくれるでもいいし、僕の知らないところで僕の名前を出して好き勝手言うのでもいい。
議論が白熱するのは好きだし、その先に本当の未来があるとも思っている。
そして、僕の知らない意見が聞けるのは素直に嬉しい。
だからこそ僕は今、免許を取ってみようと思うんだ。違う立場の目線を知りたいからね。
……まあ、学資ローンの返済があと2年残ってるらしいんですけど(笑)
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