第91話 終わり方について語ろうか
よう、古城ろっくだ。新年あけましておめでとう。
で、今年としては初のエッセイ更新になるわけだけど、ちょっと久しぶりに小説に関する話でもしていこうと思う。
あ、BGMかい?本日は――あー、これ何て曲だろう?
聴きたかったんだけど聴けなかったホロクリスマス歌枠リレーでも聴きながらやっていこうと思うんだ。もう2週間も前なんだなぁ。
え?チキン冷める?……まあ、気にするな。
さて、小説を書いたことがある人なら共感してくれると思うんだけどさ。「いま書いている作品をどうやって終わらせようか?」と迷う事があるだろう?
それこそプロットを立てる段階で、一発目から悩むこともある。かと思いきや、プロットなしの状態で書き始めて、途中で「どうすんだコレ?」ってなることもあると思う。
何を隠そう、僕がその状態なんだ。この作品なんだけどさ。
https://kakuyomu.jp/works/16816700427965382466
ついに、書き溜めが尽きたんだよね。
もともと夏バテのリハビリのつもりで書いたものを、12月の繁忙期に生存報告として更新し続けるという使い方をした作品だ。
ぶっちゃけ最初からエタる前提はあったし、12月を乗り越えた今となっては、この作品をどうするべきなのか迷ってもいる。
君も事情は違えど「ぶっちゃけエタでいいかな?」って思う作品を抱えてしまうことはあるだろう?
そんなとき作者ができる最善とは何なのか、ちょっと一緒に考えてみようぜ。
ちなみに僕がパッと思いつく選択肢は4つだ。
1.突き抜ける!
要するに、なし崩し的に終わらせるわけだ。
例えば僕の作品だったら、主人公のジーネが自転車を開発して巨万の富を得るまでのストーリーなのだが……そこまで行くための流れを全てカットする。
つまり、『~数年後』とかいう一文を入れて、いきなり最終回で幸せそうなジーネたちを描いて終了する。完全な強制終了だな。
ちなみに、似たような選択肢として『突然隕石が降ってきて世界が滅亡する』というようなBAD ENDも考えられる。とにかく終わらせることを優先するという、ジャンプの10週打ち切り系だ。
2.エタらせる――
こちらは投げっぱなしで終わる方法だな。
ひとつ前に紹介した『1.突き抜ける!』がひとまず最終回を取ってつけるのに対して、こっちは最終回すらしない。本当にその場でブツ切りとなる。
これ、個人的には好きな流れなので、ありだと思うんだよなぁ。ほら、日常系とか空気系とか呼ばれる作品って、結局こういう終わり方のほうが『らしい』と思わない?
例えばだけどさ。学園もので平凡な日常を描き続けた作品が、最終回だけ卒業式とかやってお涙頂戴の展開をしやがることがあるじゃん?
僕、あれ嫌いなんだよ。最後までだらだら日常をやって、「じゃ、また明日」っつってENDでいいじゃん。ね?
まあジャンルや内容によるんだけどさ。
3.作者取材のため休載する
終わらせる方法というより、保留にする方法だ。ここから立て直すこともできるし、そのまま2番目の方法にシフトすることもできる。
というか、そもそもエタって『エターになります』って宣言するものではないよな。もっと何のアナウンスもなく『休載します』から永遠に更新されなくなるものだよな。
こっちが正当なエタだった。
4.全部ネタばらし!?
「いやー、実はあの異世界自転車の作品なんだけどさ。予定ではあと2人、パーティメンバーが増える予定だったんだよ。まあ、誰と誰なのかはもう勘のいい読者は気づいているだろう?」
――って感じで、この後に予定されていた展開を作者の口から全部ゲロってしまう。すると読者も(ある意味で)エンディングを知ることができるし、僕も書き続ける意味がなくなるから、円満に解決できるわけだ。
まあ、エンタメとしては最悪の終わり方だな(笑)
どーすっかなぁ……
いや、どれもこれも捨てがたいというか、読者がどれを望むのか分からんのだよ。
こういう時「古城ろっくさんの好きなようにしたらいいと思います」みたいな毒にも薬にもならない言葉って、元気は出るけど答えは出ないんだよなぁ。
そうだ。君ならどうする?
君が作者の立場で、僕と同じ状況になった時、1~4(あるいは『その他』)のどれを選ぶ?
あるいは、君が読者の立場ならどれを願う?
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