第22話 動くな!SF警察だ!!

 よう、古城ろっくだ。

 突然だけど、警察ごっこって楽しいよな。刑事ドラマでよく見るセリフを言ってみたり、玩具の拳銃を突きつけたり……

 別に警察ごっこに限った話じゃないが、僕はこういうシチュエーションを決めてキャラになり切り遊ぶのが好きなんだ。ごっこ遊びという言い方が気に入らないなら、きみたち風にTRPGとでも言い換えようか?

 まあ、僕TRPGやったことないんだけどね。


 さて、さっそくやってみよう。

「動くな!警察だ。お前がやったってことは分かってる。大人しくしろ」


……


…………


………………


 待って。一回カメラ止めて。

 お前さ……この流れで両手を差し出してくるんじゃねーよ。いや、確かに手錠ワッパかけるとこまでやりたいけどさ。それ今やったら終わっちゃうじゃないか。これから楽しいところだったのに。

 そこはお前、なんかあるだろ?ん?

 何?……「近づくな!それ以上こっちにきたら、この女を殺すぞ」だと?

 そう。それだよ。そういうのを待ってたんだよ。いい感じに面倒くさくなってきたじゃないか。そうじゃないと面白くないもんな。

「その女を離せ!」


 ……待って待って待って。

 本当に人質を解放する奴があるかっての。粘れよ。まだだろ。

 うん、うん……「ちょっと何言ってるか分からない」なんで分かんねーんだよ。




 さて、本題。

 SF警察ってやつがいるだろ。あるいはじゃがいも警察だのなんだの、まあ、あの界隈な。

 あれに文句言われて筆を折る作者ってのがたまにいるんだけどさ。僕、そういうの大嫌いなんだよ。せっかく面白くなってきたのに何でやめるんだよ。

 いや、まあ度が過ぎるほどの暴言を吐かれたとか、めちゃくちゃ同じとこばっか執拗に詰めて来るとか、そもそも話にならないほど低次元な事ばっか言ってくるとか、そういうのは例外としてもさ。

 ぶっちゃけ、こういうのってお互いの見識を言い合って楽しむというものなんじゃないの?

 たまに被害者ぶって「アンチに虐められました」とか言い出す輩がいるけどさ。いや、お前の作品に対して適切な話題を振っただけだろうが。


 いいか?読者がただ読んでくれるだけの存在だと思っているなら、それは傲慢ってもんだ。コメント欄が付いているってことはつまり、読者もいろいろ書いてくるぞって話なんだよ。

 え?「そんなのいじめだ」だと?……どこが?

 いじめってのは不公平な状況において強い立場に立った奴(個人的に強いかどうかはさておき)が弱い立場の奴を攻撃するから成立するんだよ。いじめってのはいつだって不平等だ。

 一方、このコメント機能を用いた読者と作者のやりとりは不平等か?……いや、平等だね。相手にも自分にも発言権がある。この平等な状態で何をどうやったらいじめが発生するのか、僕にお見舞いしてほしいもんだぜ。


 まあ、作者だっていろいろと手を講じることもできるわな。

 読者の言う通りに修正するとか、

 もう間違っててもいいんだと開き直るとか、

 読者の想像もしなかったほど詳しい説明を持って言い返すとか、

 もちろん、何の反応も返さないのも選択肢のひとつだ。


 別にどれをとってもいいんだけどさ。

 これで筆を折った挙句、その責任を読者にかぶせるのって違うと思うんだよ。

 ましてこういった議論を禁止するような流れって、余計に嫌いなんだよ。競い合いの場を無くしたら、そりゃ界隈も廃れるに決まってんじゃん。




 え?競わなきゃいけないのかって?

 いや、そんなことないぞ。嫌なら個人ブログでも何でもやってたらいいんじゃないか?カクヨムは知らんけど、なろうなら読者からの感想を受け取らない設定もできるらしいし。

 その辺は自分で管理したらいい。

 結局、『SF小説を書いたからには議論に応じなくてはいけない』って話でもなく、ただ『アマチュア小説に議論を持ち込んではいけない』って話でもなく……


『議論したい奴はすればいいし、したくないやつはしなければいい。そしてお互いに相手のすることをいちいち禁止にすんな』


 これに限るんじゃないかな。

 ちなみに僕のところには何を持ち込んでくれても結構だぞ。

 ただし、場合によっては数倍返しでオーバーキルする可能性もある。覚悟を持ってきてくれ。

 覚悟っつっても、遊びの範疇だけどな。本当に命を取るような真似はしないから安心しろよ。

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