第57話 金が絡むと人は信用できなくなる?
よう、古城ろっくだ。最近は創作論なんかを連載している。まあ、これを読んでいる人は知っているかな。
知らない人のために報告しておくと、こちらだ。
『僕流☆キャラクター創作法』
https://kakuyomu.jp/works/16816410413956948434
なんでこっちのエッセイでやらないのかというと、理由は二つ。
1.このカクヨムでは『エッセイ・ノンフィクション』と『創作論・評論』が分かれているから。
なろうだと同じジャンルとして扱われるんだけど、それがなろうのエッセイ好きの間でも問題視されているね。「なろうエッセイはエッセイじゃない」とはよく聞く話。
2.このエッセイはあくまで『友達と酒を飲みながらだらだら話す場所』だと思っているから。
つまり、こっちは僕の友達がゆるりと読んでくれればいいんだ。もちろん僕の言ったことに否定的な意見を述べてくれてもいいけど。――要するに客寄せにするつもりが無いって意味さ。逆に言えば、『僕流☆キャラクター創作法』は客寄せのための作品なんだけどね。
さて、それじゃあ今日もさっそく、友達と飲みながら話していこうか。今日飲んでいるのは、芋焼酎だね。えっと、芋職人とかいうやつを飲んでる。お馴染みセブンプレミアムだね。
この手のショップブランドって安かろう悪かろうの印象があるけど、案外これは本格派なんじゃないかな。口当たりは軽やかで、それでいて香りは華やかだ。よく言えばバランスが良く、悪く言えば無難な感じ。
さて、このまま宣伝と飲んだだけで話が終わるのもあれだから、取ってつけたような本題(?)
巷で聞く話があるんだ。金は信用できるのかどうか。あるいは、金で動く人間を信用していいのかどうか。
結論から言おう。僕はね。金で動く人を信用しないよ。もっと情で動く人や、自分の中に信じるものを持っている人を信用する。
なんでだと思う?
……要するに、古城ろっくに財力が無いからなんだ。
誰かを信用するってのは、一方通行だけど、一方だけでは成り立たない事だよね。
君が僕を信用しなくても、僕が君を信用することはできる。だから一方通行でも信用は成り立つんだ。
でも、そのためには君が僕に信用されるに足る人間でなければいけない。同時に、僕が君を信用できるだけの器を持たないといけない。君がどんなにすばらしい人間でも、僕が誰も信じられない臆病な男だったら、信用は成り立たないんだ。
一方通行を成立させるためには、入口を開けて、出口も開けないといけないってわけ。どっちかが閉じてたらただの通行止めだから。
他人を信用できない時、その原因を相手にだけ押し付けてしまうのは早計だ。自分の問題かもしれない。
ってことで、最初の「どうして古城ろっくは金で動く人間を信用できないのか」ってところに戻るんだが、これって金で動く人が悪いんじゃなくて、その人に十分な金を払えない古城ろっくが悪いところなんだよね。
ぶっちゃけ、札束で人の頬を引っ叩けるほどの金があれば、答えは変わってたよ。例えば僕が年収1億円とかあって、「ほら、僕のために僕の作品をコミカライズしろ。原稿料1ページ50万くれたるわ」とか言えたら、金で動く人を信じられた。
でも、僕に財力はないんだよ。
だから、僕に残された能力は、こういうことをいつも考えてしまう人柄(あるいは、それを活かせる小説の作風)くらいなんだ。
正直、ぜい弱だと思う。でもこの状況で、人柄を信じてやってくる人さえ信用できなくなったら、僕は本当に独りぼっちになるんだよ。
だから残された力くらい、思いっきり使って、誰かを信用したい。
これが酔っぱらった僕の中で管を巻いているだけの言葉ではなく、小説などでみんなに還元できればいいな。
能力っていうのは金と同じで、持っているだけなら意味が無い。使って初めて価値を発揮するものだからね。
みんなも、自分の能力(財力か人柄か、はたまた全く別の何かかは知らないけど)を信じてほしい。そして、自分の能力を信じてくれた誰かを信じてほしい。
って、これを読んでいる人たちには余計な話だったね。ごめんごめん。
あ、そっか。
僕がこの作品の第36話で、あんなことを言ったのは――
https://kakuyomu.jp/works/16816410413956948434
つまり、僕は自分を信じたかったのかもね。
つーか、魔王呼ばわりされていた僕の商売も上がったりだ。あっはっは。
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