第37話 対等な目線で話さないか?

 よう、古城ろっくだ。

 今日は貰い物の日本酒を飲んでみる。――先に言っておくぞ。僕は日本酒なんて全く興味もないし、大して美味しいと思ったことも無い。悪いが、好き嫌いというものもあってだな。皆さんご存じの通り、僕は嫌いなものは嫌いとハッキリ言わないと気が済まないんだ。


 さて、これは……ラベルが逆向き?いや、違う。この向きでいいのか。細かい表示はまっすぐなのに、肝心の銘だけ上下が逆さまになってる。そういうデザインなんだな。

 何て読むんだ?えーと……『酔右衛門やうえもん』か。また何とも味をイメージしづらいタイトルだ。まあ、「上下も判らなくなるほど酔える」って意味か?

 冷酒でいただく。

 色は言うまでもなく透明。水道水より透明かもしれない。

 匂いは……アルコールの臭いだ。残念ながら、それ以上の何もないな。

 さて、味は――




 んんっ!?

 っと、失礼。ちょっと驚いた。

 ブルーベリーを思わせる甘酸っぱさと、それでいてスッキリした切れ味。決して辛口ではない。しかし甘口にありがちなベタベタした後味がない。

 とてもフルーティーで、爽やかな味わいだ。これ、日本酒なのか?ほんとに?

 いや、認識を改めるよ。ああ、えっと、好き嫌いというものがあってだな。皆さんご存じの通り、僕は好きなものを好きと臆面なく言い切らないと気が済まないんだ。

 いや、好きだよこの酒。とても僕好みだ。


 あー、さて、えっと……

 僕は何を話そうとしていたんだったかな?

 ちょっと忘れてしまったけど、まあいいか。さっきのが本題だったということにしておいてくれ。

 あ、そうそう。僕のメイン作品である『チャリンコマンズ・チャンピオンシップ』が、こないだ完結を迎えた。

 もう読んでくれた人も多いよな。……ありがとう。みんなが読んでくれたことが、僕が書いた意味になる。本当に、ありがとう。

 まだ読んでない人も、怖がらずに読んでみてくれ。……いや、まあ読んでみて嫌いだったら仕方ない。でも食わず嫌いは良くないと思うぞ。というより、今この瞬間にもそう思った。うん。

 それじゃ、かんぱーい!




 あ、本題の内容を思い出した。

 雑にまとめだけ言うと、

『読み専も作家も、ファンもアンチも、評論家も素人も、みんな肩書でマウントを取らずに、好き勝手にコメントできる世の中が素敵だな』

 って話だった。

 日本酒の事を何も分かってない僕が、何か分かったようにエッセイを書いたっていいだろう?って話だ。……いや、違うか。

 まあ、ツイッターやら某小説サイトやらで酷いもんを見て、イライラしてたんだけどな。すっかり忘れてしまってたよ。

 まあ、今の話を詳しく聞きたいって人は、また次回にでもお会いしよう。

 それじゃあ、僕は寝るぜ。お休み。

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