第52話 ダイソン作家、参上!!
新年、あけましておめでとう。ダイソン作家の、古城ろっくだ。
ん?ああ、『ダイソン作家とは何か』って?
いいだろう。訊ねられたら答えるのが僕だからな。解説させてもらおうか。ちなみに「いや、別に訊ねてないよ」って人も、せっかくだから聞いてってくれ。
ダイソン作家とは、どんな批判も批評も、なんなら荒らしコメントも、その他もろもろも、自ら望んで吸い込んでいく、吸引力の変わらないただ一つの作家だ。
つまり、それは僕の事さ。あっはっはっはっは!
えー、コホン。
さて、なんでこんな話になったかと言うと……
最近の創作界隈で、あっちでもこっちでも声高に叫ばれている話がある。もう予想が付くと思うが、
「作家に批判は要らない!」
「否定的なコメントは荒らしだ!」
「褒める以外の言葉を持つな!」
「たとえ正しい指摘でも送るな!」
みたいな主張が流行しているわけだ。
そんなの今更じゃん。と思う人も多いと思うが、最近はより主張も過激になってきて、同調する人数も増えてきている。その圧力に押されるように、反対派の意見が封殺されている状態だ。
ちょっと前まで、誤字報告や正しい指摘に関しては、受け入れる声が強かったはずなんだがな。最近では褒め言葉さえ、作者の意に沿った褒め方じゃないといけないと主張する者が増える始末。
ようは、調子に乗り出したイキリ作家どもが勘違いで俺tueee!!し始まってしまった、と。
そこで僕は考えていた。「こんな連中と一緒くたにされるほどの汚名はない」と。
なんなら『作家』と名乗る事さえ恥ずかしいと感じていた。読者に何も与えず、自分の好き放題に作品を書き散らかし、それで読者に褒めろ感謝しろと要求するばかりが作家であるなら、僕は作家じゃなくていい。
そこで、ツイッターにてこんな募集をかけてみた。
『急募。
小説を書くとき、どんな批判も受けるし、どんなアドバイスも貰うようなネット小説作家の呼び名を考えてくれ。
いちいち批判された程度で「筆を折るぞー」って誰も困らない脅し文句を言うような頭の軽い連中との差別化を図りたい。
来年からそれを名乗る』
すると、……まあ僕のツイッターのフォロワー数からもお察しの通り、大した人数に拡散できなかったんだよなぁ。
もともと宣伝や創作談義のために作ったアカウントではないし、仕方がないと言えばそれまでだけどさ。
半面、数少ないフォロワーの皆さんが、いろいろと考えてくれた。これはとても嬉しい。僕が困っている時に手を差し伸べてくれる人がきちんといる。それだけでも僕は恵まれている。
本当に、ありがとう。
さて、それでは新しい二つ名の候補を発表させてくれ。誰が考えてくれたのかはあえて伏せる。
それでは、順不同で候補だけ。
『受容作家』
『反骨作家』
『殴り合い作家』
『SM(すげーマイナーな性癖)作家』
『ダイソン作家』
『バキューム小説家』
『物書きブラックホール』
『自転車操業作家』
なるほどなるほど。分かりやすく明快なものから、一風変わったユーモアあふれるものまで、さまざまなものが集まったな。
ちなみに、僕自身が名前を付けるなら『小説メーカー』だったかな。
まあ、それはそれとして、
いろんな候補の中から僕が迷い、考えた結果。その呼び名は親しみやすく、それでいて何となく意味が通じて、何よりも威圧感が無いフランクな名前が良いと判断した。
なので『ダイソン作家』だ。少なくとも本家ダイソンから怒られるか何かするまで、僕はこれを名乗り続けようと思う。
もちろん、僕専用の呼称と言うわけではないよ。せっかくだから多くの人に名乗ってほしい派閥の名前として、定着させていければいいなと思っている。
みんなもぜひ、どんな意見でもドッカンドッカン打ち込んできてくれ。残念ながら、こちらからお返しできるものがあるかどうかは分からないけどね。
ここが僕たちの出発点だ。乾杯しよう!
というわけで、今日はフォアローゼズのブラックラベルを、あえてストレートでいただきます。
おお、これは通常のフォアローゼズより飲みやすいかもしれない。それでいてずっしりとした臭みが鼻に上ってくる。美味しいぞ。
うっかりすると明日の朝までお腹から香ってきそうな強さだ。たまらないね。
ロックでもハイボールでも美味しく飲めるのだけど、実はもう残り僅かなんだ。また臨時収入でも入ったら買ってこよう。それか、何かのお祝いとか……
そうだ。僕の作品が82ブクマ(スポはじの最高到達点であり自己ベスト)とか越えたら、またいいウイスキーを買ってこよう。そうしよう。
今年度の目標も決まったな。みんな、応援してくれよ!
僕もいま連載しているママチャリ無双を、チャリチャンやスポはじを超える名作にして見せる。
よーし、やるぞー!!
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