第102話 止まるなワンオクロック!

 よう、古城ろっくだ。今日はワンオクロックの完全在宅Dreamerでも聴きながら執筆していこうと思う。

 個人的にはあんまり好きなバンドじゃないんだけどな。何故かと問われると困る。

 泥臭さが足りないって気持ちになるんだが、その理由が毎度ちょっとお洒落なコード感にあるんだか、それともリバーブとか効きすぎたサウンドメイキングにあるんだか……

 いや、でも似たような路線でcoldrainとかは嫌いじゃないんだよなぁ。


 さて、余談はここまでにして本題……というか、じつは君たちが気づかないうちに、すでに本題に入っていたのだ。

 サマーソニック2022(以下、サマソニ)見た? 残念ながらと言うべきか、僕はまったく行く予定すら立てられなかったんだけどさ。まあ、地方民には手が出しにくいってところさ。

 で、なんかワンオクロックのTakaが炎上しているらしいね。


 今回のサマソニは、感染症対策として観客にマスクを着用させ、声を出すことを禁止しての開催となった。あ、別にバンド側は声を出してもいいんだぜ? じゃないとTakaみたいな専業ボーカルは何をしたらいいか分からなくなるからな。

 にもかかわらず、Takaは「これが俺たちのやり方」などと言って、観客に声を出すよう求めたらしい。さらに撮影禁止のはずのライブの様子を撮影したり、いろいろやりたい放題だったという。

 彼は「俺は今回の夏フェスに臨む前に、どのフェスも出禁覚悟でやってるからお前ら覚悟しとけよ!」とも言っていて、「最後もし怒られたら俺が謝るから」とも言っていたらしい。

 うーん……それで責任を取ったことにはならないだろうけど、一応みんなの分まで自分で責任取る気があった点はカッコイイよな。


 この話なんだけどさ。ぶっちゃけ僕としては「最高にロックだ」と思ってるのね。さすがバンド名の中にロックと入ってるだけの事はある。

 ……まあ、あれ時計を意味するclockから取ってるだけで、rockが由来なわけじゃないらしいけど

 決められたルールに従うだけなんてロックじゃないし、ルールを破る奴が出てくるなんてことはロックフェスにおける不文律みたいなもんだよな。

 いや、マジで皮肉抜きでカッコよかった。これ「皮肉抜きで」って言うと余計に皮肉臭くなるんだが、僕の場合は本気で「皮肉抜きでカッコよかった」と思ってる。

 モッシュ禁止。声出し禁止。大人しく決められたマス目にそって並んで突っ立ってろってか? そんなライブのどこがロックなんだよ。

 だから、僕はワンオクの今回の発言を支持するし、何ならこれ切っ掛けでちょっとだけワンオクロックが好きになった気もする。


 ――彼らは、伝説になるべきだ。


 ってことで、サマソニさん。彼らを本当にお望み通り出禁にしてくんねーかな。


 Takaが言っていた「出禁覚悟でやってる」っていう、その覚悟にサマソニ運営も向き合ってほしい。

 勝手なお願いであることは重々承知しているので、別に直接ご意見箱に投書するような真似はしないけどさ。


 でも、僕は見てみたいんだよ。

 ワンオクロックがサマソニに出られなくなって、今回の事件がいつまでも語り継がれる中で、それでもロック界に名をはせるワンオクロックを。

 世間の分からず屋が何か知った被ってゴチャゴチャ言ってるのを、どこ吹く風と気にも留めず、自分の信じる道を進むワンオクロックを。

 いつか彼らがワンマンライブとかする時、もちろん観客たちは声出しOKで開催してさ。

 その時Takaが、

「ここはサマソニみたいなシケたイベントじゃないから、存分に声出していこう! ここにいるみんなは、サマソニで文句言ってた連中とは違って最高だってことを見せてくれー!!」

 って言ったら最高じゃないか。

 実際、海外なんかだとコロナを気にしない人たちも増えてるし、ワンオクは欧米が本拠地みたいなもんだから、たかが日本のイベントひとつやふたつ出禁になってもダメージ少ないと思うんだよね。


 ってことで、僕は彼らの出禁を願うし、彼らの今後の活躍にも期待している。

 君はどうだった? 今回の話を聞いて、どう思った?






 ちなみにこれは余談なんだけど、

 僕もいつか、ネット小説を辞める日が来ると思うのね。あるいはカクヨムを辞める日が……

 その時はちゃんとお別れを言って引退するより、ドエロいの書いて規約違反でBANされた挙句、ツイッターで「これだからネット小説は~」って言いながら消えていきたいよね。

 古城ろっくとして、散り際もろっくでありたい。


 この連載を読んできたみんななら分かると思うんだけどさ。

 僕は出禁だとか垢BANだとかを『信念に従った結果』だと思ってるのよ。だから、そんな僕にサイトや世間がついて来れなかったとしても、それは名誉だと思ってる。

 もちろん、BANされても僕のツイッターなんかを追って来てくれる君たちを大事な友達だと思ってるし、そこで離れていく人たちも大切な読者だと思ってるよ。

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