第106話 その感想、エッセイで良くない?

 よう、古城ろっくだ。

 今日は三宅本店さんの瀬戸内みかんサワーの素を使って、みかんサワーを飲んでいこうと思う。

 ってことで、かんぱーい。

 ん、んん……

 ぷはーっ。ミカンの果肉感さえ感じる味わいと、しっかりアルコールの効き具合。これらが炭酸と調和することで、どこか子供時代の懐かしさを感じるオトナの味わいになってる。

 やるなぁ、トライアル(量販店)。

 このシリーズ、個人的に推してるんだよ。柚子とレモンも飲んでみたけど、まあそのレビューは気が向いたらやるわ。

 あ、君たちも、飲んで飲んで。ほらー。




 ……さて、本題。

 最近どっちが二番煎じなのか分からないくらい、カクヨムの真似を繰り返している『小説家になろう』って弱小サイトがあるんだ。みんな知ってるかな?

 いや、知らなくてもいいんだけどさ。ここと似たようなところだと思ってくれ。

 そのサイトで話題になっているのが、『感想消された』とか『初対面の作者にブロックされてた』とかの話題だ。ついでに『感想を消すのは作者の権利』だとか『他所の感想欄で見かけた人はブロック推奨』だとかの話題も盛り上がってる。

 もう、何度目のブームか分からんけどな。みんなよく飽きないよなぁ、とは思う。


 で、『どうしてそんな話題が出てくるのか』って話よ。

 ブロックなんて今時は大した意味もなく使うだろうし、都合の悪い感想を「他の読者が不快になるんで」とか他人のせいにして削除するムーブも昔からあるだろ?

 別にいちいち腹を立てるほどの事じゃない。

 それじゃあ、多くの読者たちがそれを問題視して、腹を立てているのは何故なのか。ここが重要になる。


 じつは、なろうではブロックされている相手に対して、感想を書けるんだ。

 ただ、書けたとしても送信はできない。つまり、書くだけ書いてから『あ、やっぱりお前この作者にブロックされてたわ』とシステム画面に喧嘩売られる形になる。

 割に合わんよなぁ? だったら最初から『この作者にブロックされているため、感想を書けません』とでも表示してくれれば、僕らは届くはずのない感想を書くために時間と労力をかけずに済んだ。

 また、せっかく書いた感想を(書いた後に)作者(という名の他人)の独断と偏見で削除されるのもどうかと思う。

 だって、『読書感想文』という名の自作を、赤の他人に削除されている状況になるんだぜ? やるせないよなぁ。



 これ、解決する方法を持ってきました。

 何しろ、とても勿体ないと思ったので。



 せっかくだから、その作者に伝えるはずだった批判や感想、自分のエッセイや読書感想文として、なろう以外のサイトに投稿してみてくれませんか?


 なろうはダメだ。あそこの言論統制は厳しすぎる。作者への誹謗中傷を禁ずるのは当然だが、作品への正当な批判さえも悪とする風潮がある。あそこの運営以上に、自警団気取りの寄生虫たちが厄介だ。いわゆるクラスタ勢な。

 でも、カクヨムやNOTOなら話は違うだろう?

 本来なら、作品への批判も、感想文も、立派な作品だ。なので著作権は読者にあるし、公開する権利も読者にある。

 つまり、我々は嫌いな作品を嫌いだという権利があり、そこに「嫌なら見るな」などと命令される筋合いはないのだ。

 もちろん、他人を批判するような作品を出すわけだから、我々が批判にさらされる覚悟も必要なんだけどな。


 なあ、せっかく時間をかけて書いた感想文を、作者とか言う何様かも分からない野郎に消されて、悔しい思いをした諸君。

 衆目に触れても何も恥じることが無いように、言葉を選んで指摘をしたにも関わらず、悪人のように扱われた諸君。

 本編よりも役に立つ考察などを出したにも関わらず、役に立たんどころかデマを広げ続ける作者によって、事実を捻じ曲げられて語られてしまった諸君。

 そろそろ、自らページを作り上げる動きをしてもいいんじゃないだろうか?

 少なくとも、『ブロックされてたからどーたらこーたら』みたいなエッセイを書くよりも有意義だ。




 ああ、いや、別に相手の感想欄に書くなと言っているわけじゃないよ? むしろそこは積極的に書いていこう。しっかり伝えていこう。

 そして、書いても消されたり、無碍に扱われたりするならエッセイとして転載しよう。


 君が作品を読んで抱いた感情を――せっかくそれを書き記した文章を、


 読ませたいのに誰にも読まれないまま、伝えたいのに誰にも伝えられないまま、


 ただ一方的に消されて、存在そのものを無かったことにされる。


 そんなの、僕は耐えられないんだ。






 さて、ここからは、ちょっと長めの余談だ。長いので「読んでくれ」とは言わん。


 僕も2年ほど前、酷い作品を読んでしまったことがあってね。

 ただ、僕は迷ったんだ。この作品の感想欄に、批判と指摘を書き込んでいいものかどうか、ね。

 そこで僕はツイッターにて、『これは書いてやるべきかどうか……』と、特に誰に当てたわけでもない独り言をツイートした。

 そしたら、なんとその作品を書いた作者さんが、わざわざ遠路はるばるエゴサして、別に何の繋がりも無いFF外から「いいね」してくれたわけだよ。ご苦労なことに、ね。

 つまりそれは、「書いてほしい」って事だろう?


 このとき僕は、相手を信用して、可能な限り言葉を選んで、なるべく失礼のないように丁寧に感想文を送った。

 ――まさか、それがファンたちを活動報告で総動員して、僕を悪者にするような罠だったとは誰が予想できただろうか?

 いや、狙ってやったとは言わないよ。そこまで頭のいい作者だとは思ってない。しかし結果的に、彼は僕を悪役に仕立て上げることで、信者の団結力を上げることに成功したのだ。いやー、巧妙な手口だった。


 彼は僕の書いた感想を消してから、「こんな酷い感想が来た」と、ある事ない事なんでも活動報告に書いたんだ。もちろん彼のファンたちは、真実を知ることができないまま、「まあ彼がそう言うならそうなんだろう」と信じてしまう。

 やれやれ、僕はとても丁寧に感想を書いたはずで、それに対して失礼極まりない返信をしたのは彼の方なんだが……


 ……え?「古城ろっくが書いた感想文の実物を見ないと、どっちが正しい事を言ってるのか分からない」って?

 その通りだね。もしかしたら僕が本当に酷い誹謗中傷を書き込み、そのせいで彼が正当な権利を行使せざるを得ないほど追い込まれた可能性もある。

 僕としてはそうでない証拠として、当時の感想文をそのまま出したいところなのだが、ね。生憎と、向こうに消されてしまったのだよ。いやー、ちゃんと証拠を隠滅することで水掛け論に持ち込み、僕が潔白を証明する手立てさえ潰すとは、鮮やかな手口だ。


 まあ、これに関しては誰が悪いかというと、僕『も』悪いんだよ。

 その後のツイッターなどでも言ったが、『あれは相手の感想欄に書き込むべきでは無かったな』とね。せめてバックアップだけは取っておくべきだった。そこだけが僕の落ち度だ。反省――


 なので、このような辛い経験を、君たちにしてほしくないのだよね。

 あ、もちろん僕も、これから先だってつまらない作品をズバッと「つまらない」と切っていくつもりだよ。このエッセイでもね。

 もっとも、そこまでつまらない作品に巡り合うことは難しいんだよね。最高に面白い作品に出会う確率と、最低だと思えるほどつまらない作品に出会う確率は同じくらいだ。


 それでは最後に、もう読んでくれた人も多いと思うが、宣伝だ。


 僕がガンダムを嫌いな理由を述べたエッセイが、こちら。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054890890844/episodes/16817139558711823100


 そして、今話題のチェンソーマンだか何だか知らんやつを描いた作者の読み切り作品(ルックバック)を批判したエッセイが、こちら。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054890890844/episodes/16816700426121286217


 ちなみにルックバックは端から端まで読んだんだけど、チェンソーマンは全く読んでないから、もしかしたらそっちは面白い可能性もあるかもな。同じ作者だからと言って作品の質まで同じとは限らんし。

 でも、うーん……まあ、今のところ読む予定は無いよ。

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