第98話 今更だがバイオ8の感想とか書いてくか
よう、古城ろっくだ。今日のBGMは迷わず吉幾三。俺らこんな村いやだLv.100でお送りしようと思う。
いやー、発売前のプロモーションの段階から、この歌だの人形劇だのと悪ふざけに全力だったゲーム、『バイオハザードヴィレッジ(以下、バイオ8)』。僕も遅ればせながら遊ばせてもらったよ。
前作バイオ7の続編として、あるいは単純に新作としても楽しめるいいゲームだったのだが、序盤のプレイで思ったことがあるので……
今日はその話をしようと思う。ああ、なるべくネタバレを避けて話すつもりだから、未プレイでも安心してくれ。
結論から言うと、バイオ8はそんなに怖くないんだよね。バイオ7と比べると(少なくともホラーとしては)大きく見劣りする。
何故なのかと言えば、多分それはストーリー構成の問題だろうな。
これはあくまで僕の持論に過ぎないのだが、ホラーゲームの特徴は『敵を倒せない』ことだと思う。
いや、まあ最終的に倒すことになっているとしても、その段階まで攻略法も分からないまま、ただ身を隠したり逃げ回ったりするところに醍醐味がある。
そう考えると、バイオハザードシリーズはホラーゲームとしては異色なんだよなぁ。主人公が銃を持って戦い、敵を倒しながら物語を進行させていく。それってちょっとホラーの定義から外れるんだよ。
とはいえ、バイオ1はそれでも怖かったよな。銃で撃ったところで殺せるかどうか分からないゾンビがいて、そのゾンビが倒れた後も起き上がってくる。そりゃ怖かったさ。
それがちゃんと倒せるB.O.W(ネタバレ用語につきググらないこと推奨)だと理解してしまうと途端に怖くなくなる。バイオ2以降だんだんアクションゲームやTPSとしての側面が強くなったのは、そういう理由もあるのだろう。
では、それを踏まえたうえで今作……の前に、前作のバイオ7について話をしよう。ちょっとゲーム冒頭の内容に触れるぜ。
バイオ7から主人公になるイーサン・ウィンターという人物は、普通の民間人だ。おそらく本物の銃を撃ったことはあるのだろうけど、人や動物を相手にしたことがあるとは思いにくい。
そんな彼が、丸腰で廃墟を訪れるところから物語は始まる。
本当に丸腰だ。ナイフ一本だって持っていない。武器を落とすことに定評のあるドジっ子クリスちゃんでさえ、ナイフまで忘れてきたことは一度も無い。マジで絶望的だぜ……
その状況で彼が連れていかれるのは、中ボスたちの食卓だ。ベイカー家の主人ジャックを始め、その妻や息子、そして老婆などが一堂に会する食卓に縛り付けられる。
命からがら逃げてきても、武器も回復薬も何もない。その状況のままジャックから逃げなきゃならないのだから、そりゃ恐怖も増すさ。
あげく、ようやくハンドガンを手に入れてもジャックに全然効かないんだもん。つーか前情報で聞いた『バイオはゾンビと戦うやつだよ』って話が全然違うんだ。ゾンビ出ないじゃん。
いやー、マジで怖かった。閉鎖的な廃墟に閉じ込められた狭い恐怖とか、単純な汚さからくる不快感。そこに幽霊みたいな少女まで出てきて、何度「これ物理攻撃でどうにもならんだろ」と思わされたことか……
さて、本題。バイオ8の話をしよう。
バイオ8では、前作に引き続きイーサンが主人公を務める。とはいえバイオ7の内容は最初にダイジェストで語られるので、シリーズ未プレイの人もここから始められるぞ。終盤はよく分からない話になってしまうけどな。
今作ではイーサンが見知らぬ村を訪ねて、そこで
村人は「丸腰じゃ危険だろう」と言ってハンドガンをくれるのだが、その直後に殺されてしまう。
取り残されたイーサンは、人狼に囲まれてしまうわけだ。
でも大丈夫。こっちには村人から貰ったハンドガンと、みんな大好きな燃料入りドラム缶がある。これを使って人狼どもをドッカンドッカン倒していけ!
次から次へと湧いて来るザコどもを、フィールドを活かしながら次々と仕留めるんだ。決して不死身ではないし、倒せない相手じゃないぞ。
一騎当千の爽快感!今夜は生き残ってドン勝だ!
超!エキサイティング!
……まあ、そうなんだよ。今作はFPSとしてはよく出来てるんだが、ホラーゲームとして怖いかと言われると、恐怖は薄い。
頑張れば敵を倒せるんだよ。こうなってくると恐怖も質が変わってくるってもんだ。いや、楽しいんだけどね。なんか思ってたのと違う。
あ、一応言っておくと、中盤くらいからは怖さが増してくるんだよ。例えば最初からドミトレスク城にたどり着いていたら、バイオ7を凌駕する怖さだったかもしれない。あとドナの屋敷はマジでヤバかった。
まあ、でも中盤になるともう恐怖も少なくなってくるし、やっぱ第一印象を覆すほどではないなぁ、って。
余談だが、バイオ7では実装されていたVRも、今回は非対応だった。その理由は公表されていないようだが、まあ想像がつく。
バイオ7だと、ダメージさえ与えられない強敵から身を隠したり、視界に入らないようにこそこそ逃げるのが多かったからな。そりゃVRでネットリと恐怖を味わうのにもってこいだ。
今回は囲まれた状況で敵をばったばったとなぎ倒したり、高速で走り抜けながら逃げるようなアクション性の高いシーンが多かったからな。これをVRでやると操作が追い付かない。
つーわけで、
バイオ8がいまひとつ怖さの足りない作品になってるなぁって話でした。
でもここで話は一区切りついたんでね。また9からは全然違うストーリーが始まる予感がしています。
仮に9の主人公がローズだったらもう買わない(笑)
ところで、こういう独自にまとめた感想って、僕自身もホラー小説とか書く時に役に立つんじゃないかと一瞬だけ思ってしまうんだけどさ。
やっぱゲームや映像作品と小説だと、流れる時間やスピード感が違いすぎて、あんまり参考にならないんだわ。
考察がどこかで役に立てばいいなと思ってしまう反面、役に立たない考察が増えていく。
そして、役に立つかどうかはやってみないと分からないので、やってから後悔するしかないのも残念なところだよな。
まあ、楽しいからいいけどよ。
……え?「そんなことよりママチャリ無双の更新はどうした!」って?
ああ、すまない。気づいたら丁度1か月もほったらかしだったんだな。
すぐ更新する。もう準備は出来てんだ。
お待たせして大変申し訳ない。まだ読んでない人たちも、これを機に読み始めてくれると嬉しいな。
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