古城ろっくの思想とか、長めのツイッターみたいなことをぐだぐたやっていく。ただ、こんなものより『ママチャリ無双』を読んでくれ

第75話 ああ、ワイヤレス。お前しか愛せない

　よう、古城ろっくだ。

　今日は、Asahi SUPER"DRY"の全開！生ジョッキ缶を飲もうと思う。

　これ、上の部分が全部とれる仕組みになっていて、空けると泡がぶわーっと出てくるらしい。それじゃ、まずはプルトップを上げて、それから引っぱっていくぞー。

　よし、プルトップを上げて……いや、待って。引っ張れない。引いたらもっとこう……『すぱぁー』って感じで取れるのかと思ったら、取れない。

　隙間から泡漏れてるし。待って待って。ふん！

　ぱこん！

　うわーっ！突然全部とれた！思ってた開き方と違う！

　もっと缶詰みたいに端から取れていくのかと思ったよ。一気にぽん！っていくタイプなのかよ。コルク栓みたいな抜け方したな（笑）

　ひとまず、テーブルを拭くのは後だ。ズボンを替えるのも後だ。飲もう。

　ん！

　美味い！

　本当に飲み屋で飲むような、サーバーでしか作れないと思っていた泡が再現されている。これが缶ビールなのか。Asahiの技術力を侮っていたとしか言いようがない。

　あ、ちょっと待ってくれ。

　……

　…………

　よう、古珍ろっくだ。ズボンは置いてきた。あいつにここからの戦いは厳しすぎる。

　さて、本題。今日はワイヤレスイヤホンについてだ。うん。本当にただのエッセイって形になる。創作論やら精神論やらは本日休業だ。

　初めて僕がBluetoothイヤホンを使ったのは、高校生の頃だったかな。まだBluetooth規格が出回り始めたころで、2.0が最新だった。

　そこからいろいろ進化して、今では5.0を使ってるわけだけどさ。いやー、ずいぶんと高性能化したもんだよ。

　2.0の頃は、ちょっと顔の角度を変えただけでも電波が切れることが多かったんだ。電波が最短距離を求めて1本のラインを作っていたから、その直線から少しでも外れたら電波が止まるという、ケーブルよりも断線しやすい仕様だったんだよね。

　現在の5.0は、電波を多方面に反射させて、いくつかのラインを作る。その中からベストな通信を優先する仕組みになっているようで、顔の角度で電波が途切れることが無くなった。

　まあ、ずいぶんと使い物になったもんだよな、って思う。

　人間ってのは、贅沢なものでさ。無いものねだりをしても仕方ないと分かっていながら、しかしギリギリの線になると無いものをねだってしまうわけだ。

　要するに『絶対に存在しない』ものは欲しがらないが、『ありそうで意外と無い』ものは欲しい。そんなもんなのさ。

　例えば、PS4やPS5でワイヤレスイヤホンを使えるモデルが欲しいと思ってしまうのは、その手のゲーム機が『実現可能なはずの機器』だからだろう。さすがにタケコプターや時計型麻酔銃を作れとは言わないが、せめてそのくらいは作ってほしい。

　かつての2.0みたいな仕様のワイヤレスをPS3とかに搭載されても歓迎できなかった（それどころか、音の途切れ加減のせいで使い物にならなかった）と思うんだが、今の5.0を体感すると、これは当然PS5にも搭載されるだろうと考えてしまう。

　しかし意外なことに、Bluetooth出力や2.4GHｚに対応したプレイステーションシリーズは、一切存在しないのだそうだ。ちなみに、ニンテンドーSWITCHも同じ状態だ。

　理由は明かされていないが、おそらく人間の限界とされるフリッカー融合頻度（60FPS）に対して、Bluetoothオーディオ機器が0.04秒ほどの遅延（25FPS）を許容範囲としているのが原因ではないかと言われている。

　まあ、ゲームのトッププレイヤーなら、そのくらいの遅延も気になるのかもしれないな。僕のようなエンジョイ勢には一切関係のないことだけどさ。

　なんか、コンシューマー機の存在意義が間違ってきてないか？

　もともとはPCなどの専門機器を持たない一般家庭にもゲームを普及する目的で作られた機体だったはずなのに、今ではすっかりゲームガチ勢の使う商品であるかのような売り方をしている。

　いや、スマホが普及したのだから、そっちとユーザー層を分けるためだと言われてしまうと一瞬納得しかけるんだけどさ。ゲーミングPCなども同時に存在する現代において、コンシューマー機をガチ勢専用と想定してしまうのはミスじゃないか？

　まったくアホなメーカーだ。ユーザーの気持ちを全く分かってない……

　……いや、待てよ。

　ユーザーの気持ちを分かっている人がいるなら、これは必ず対応されているの問題だ。ちょっと調べてみるか……

　あった！

　案の定、社外品のPS4専用Bluetoothヘッドセット接続キットがあったよ。

　やっぱプレイステーションシリーズだぜ。本体はろくでもないけど、だいたいは社外品のおかげでカバーできる仕組みになっている。サイトがゴミでも投稿者の実力で何とか保っているどこぞの小説投稿サイトと似ているな。

　よーし、明日あたりこの接続用トランスミッターを買ってくるとしよう。やっぱソニーだけでも、ソニー以外だけでも完成品は出来上がらないってことだな。お前ら結婚しろ。

　あ、関係ない話だけどさ。じつは僕、ギターはワイヤレス化して7年くらい経つけど、やっぱりケーブルが無いのは最高やで。LINE6とかマジで使える。

　いっそトランスミッターとギター本体の間にあるケーブルも邪魔なので、いつかギター本体の中にトランスミッターを内蔵したい。

　あ、こっちも技術が進歩していて、今ではケーブルのないタイプのトランスミッターもあるみたいだね。

　いいなぁ。買い換えようかな？

　いつか全ての電気ケーブルが視界から消えれば最高だ。