第104話 ポリコレさんぽ
よう、古城ろっくだ。今日は芋焼酎でも飲みながら、ゆっくりインターネットの噂でも聞いていこう。あ、音楽とか流す? 僕の今日の気分はラッツ&スターの『め組のひと』かな。
ライブの時の歌い方クセが強すぎるwww めちゃくちゃソウルフルじゃん。
さて、本題。
最近噂のポリティカルコネクトだか何だかの話だ。まあ、これ僕もよく分かってないんだけどさ。ざっくり要約すると『黒人とかLGBTとか障がい者とかヴィ―ガンとかを作中に必ず出そう』って話らしいのよ。
そんで指輪物語に黒人のエルフが出たとかでないとかで炎上してたね。その話題も乗り遅れた感があるけどさ。
ちなみに、僕としては黒人がエルフやってても良いと思うし、それがポリコレだっていうなら「面白いじゃん」って感じで受け止めてたのね。指輪物語知らんけど(笑)
ところで、ネットフリックス版バイオハザードって知ってる? あのバイオハザードが実写化して、「クソ面白くない」って炎上して打ち切りになったらしいんだけどさ。
ま、黒人がウェスカーなんですけどね。初見さん。
これに関して、僕はやっぱり「別にウェスカーが黒人って設定でもいいじゃん」って思ってたのよ。
っていうかもっと言うなら、「クリスが公式でゴリラにされてんだけど?」ってそっちのほうが原作改変だからな。それに比べたらウェスカーが2Pカラーになるなんて、ジルが金髪になる程度の誤差と言える。
だから肯定的に「いつか見てみようかな」って思っていたところに、嫌な情報が入って来た。
ウェスカーの娘かなんかがオリジナルキャラとして登場するんだけど、その子がヴィ―ガンなんだって?
いや、それは全然いいや。そこまでは面白そう。
で、その子がアンブレラの動物実験を辞めさせようとしたところ、お馴染みケルベロスさんに食い殺されて犬が嫌いになる、と……
え? それ見たヴィ―ガンさんは喜ぶの?
「私たちヴィ―ガンの主義が世間に認めらた姿だ」
「ヴィ―ガンは犬の餌がお似合いだよ」
「動物は人間のご飯じゃないけど、人間は動物のご飯だぜ」
って感じで喜んでくださるの?
何でもアカデミー賞が2024年から、『黒人とヴィ―ガンとLGBTと障がい者が出てないとノミネートしない』って声明を出したそうで、各業界がそれに合わせるように動いているらしい。
いや、アカデミー賞が黒幕って話じゃない。あれも所詮はポリコレの数多く存在する手先の一つだ。もはや世間がポリコレを求めている。
逆に言えば「出てれば何でもいいや」って感じになってない? 映画監督さん達もやけっぱちになってるか、ポリコレへの当てつけで「ほら出したぞ喜べよ」ってノリになってない?
やっべ。カドカワもこういう話題には首突っ込みそうだし、僕もポリコレに配慮した小説でも書いておこうかな。
黒人で電波アレルギーのゲイが主人公。そいつの彼氏がヴィ―ガンでズーフィリアって設定どうよ?
主人公は電波アレルギーだから、都市部を離れて5G電波の届かない森の中で、彼氏と一緒に暮らしていた。
そんなある日、主人公が川に洗濯に行くと、恐ろしい虎に襲われるんだ。で、主人公は身体障がい者だから、自分だけでは逃げられない。
すぐにパートナーの彼が助けに行くんだけど、彼もヴィ―ガンだから、動物は殺せないんだ。
そこで、パートナーさんは思いつく。「そうだ。虎とセックスしよう!」と……
逃げる主人公と、追いかけるオスの虎と、そのお尻に求愛するパートナーさん。
3人(2人と1匹)がぐるぐる回っているうちに、見物人も増えていく。
ついに、パートナーさんが虎のお尻に追い付いた。彼は自分のそそり立つウィンチェスターを抜くと、それを虎にぶち込む! 大丈夫。先っぽだけだから。すぐに気持ちよくなるから。
「やりやがった!! マジかよあの野郎ッ やりやがったッ!!」
と、見物人の黒人や白人、黄色人、和人やアイヌ、ロシアのパルチザンさえも一緒になって、彼に賞賛を送る。
その時だった。
虎が絶頂を迎えるのと同時に、その縞模様が溶けだして、全体的な形を失っていく。
気づくと、そこにいたはずの虎はマーガリンになっていた。ヴィ―ガンでも植物油は食べられるから、主人公とパートナーさんはそれを大事にビンに詰めて持ち帰るんだ。
その話はフェミニストの間で、『女性が性搾取されない神話』として語り継がれる。百年後のアイヌにだって大うけするぜ。
あ、この話が気に入った?
もし気に入ったなら君が執筆していいよ。僕の名前を原案に出さないでいてくれるなら、どこに投稿しても構わない。何かあっても責任はとれないけどさ。
念のために言うけど、僕は別に黒人もLGBTも障がい者もヴィ―ガンも馬鹿にしてない。ポリコレも馬鹿にしてない。
今回は唯一『ポリコレの使い方を間違った人たち』だけを馬鹿にしている。やるならちゃんとやれ。ただ人数合わせで出してないで、そのキャラクターにドラマと人生を持たせろ。並べて飾れば何でもいいって話じゃない。
そーいや、チャリチャンで黒人を出そうと思ってたんだけど、結局ちょい役で一人、大した意味もなく出ただけで終わってしまったな。
あれは個人的にも残念だった。熱心な読者さんから指摘が入っていたから余計に、だ。
まあ、それを言ったらグラベルロードとかドロップハンドルクロスとかも出せなかったし、TTバイクとトライアスロンバイクの違いとか、ピストバイクと競輪自転車の違いとかも出せなかったけどさ。
うーん、あの作品は完結してなお、まだ膨らませられたんじゃないかと思えてならない。今なら自転車に使われる技術も進歩したし、僕の知識もさらに高まったから、余計にな。
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