第21話 お楽しみですよ♡

 ピンポーン

 宿題を終わらせたひよりが由奈の家の玄関にやってきた。


 ガチャ。

「いらっしゃい、ひより。」

「全部ちゃんと終わらせてきました!」

「うん。いい子だね。上がって?」

「はい…お邪魔します。。あの、泊まってもいいの?」ネェイイノ?

「うん。また抱っこして寝たいなーと思って。毎日ここで一緒に寝てもいいよ?」

「うぐっ!!あ、あの、、心臓が保たないんですが、、」スキスキスキ

「ドキドキするよね。」

「えっ!ゆゆゆ由奈さんも、、してるの??ド、ドキドキ…?」

「してるよ?ひより、かわいいんだもん。」

「あっ!クラクラしてっ…!」ガクガクガク

「わ。関節柔らかいね~!」


 とにかく一緒にいたいひより。とにかく食べちゃいたい由奈。

 いずれにしても、満を持して夜を迎えた。


「ね、ここおいで?」

 由奈は自分の部屋にひよりを招き入れると、ベッドを背にして床に座った。そして自分の両足を投げ出すと、ポンポンっとそこに来るように手を動かしてひよりを誘う。


「え、、そこに、、はい。」

 言われたとおりに、由奈の足の間にちょこんと座るひより。これから何が起きるのかと期待を膨らませているが、ガッチガチに緊張しているかわいいの塊。


「パジャマで来たんだね。かわいいなぁ。」

「は、はい。寝る準備万端にしてきました。。」

 由奈はぎゅうっとひよりを後ろから抱きしめると、ひよりの肩の上に頭を乗せて、ひよりの頬にくちびるを押し付ける。


「ひゃっ…わ。わわっ!」

「いい匂い、、ひより。かわいい。」

「ああああ、あのっ!えっと、試用期間なのに、親にまで挨拶してくださって、、ありがとうございます!ご、ご期待に添えるように頑張りますので…!」

「あ、そっか。えっと、とりあえず、我慢できないから先に…」


 由奈はひよりの顎を軽くつかむと、グイっと引き寄せてくちびるを奪った。

「んぅっ!!??んー!んっ・・・ん・・・♡」

 とろけてぼーっとしているひよりに、キスの合間に由奈は本気を出した。

「ん。ひより。試用期間はもう終わりです。今日から正彼女ね、」

「は、はぁっ♡ん、え?う、うそっ!?本当に、んぅっ♡」

「よろしくね?ああ、かわいい。もっと舌出してよ。」

「!!!♡♡♡ あ、あのっ…そ、それは、少しは私のことを、、す、好きだと思って、ふぅんっ!!♡」

「え、好きに決まってるじゃん、こんなにキスしないよ?好きじゃなければ。」

「あ、ああっ!♡」



 うそ!?え、由奈さんが今、、私を好きだと?言った??

 本当に?もう、仮彼女じゃないってこと??し、信じられないっ!!っていうか、あっ♡すごい舌、、絡めて、、す、すごい、、気持ちいいとかそんなレベルじゃ、、あ、、う、、これはっ!ちょっ!す、好きとか耳でささやかれっ…!!す、っごい、え?ゾクゾクが続々とっ!わ、抱きしめる力、、強いっ…!え、死んじゃう…このまま気絶しちゃうぅぅぅ!!


 え、嘘。すごい好きっ!あっ!そんな!なんかすごい、、色っぽいというか、、愛しそうな顔してませんかっ?ゆ、由奈さぁん…。。あ、え、なんか、、ぞわわって、え?あれ?や、やだやだやだ・・・・っ!!なんかおかしいっ!あっ!♡


 好きーーーーーーー!!!!♡♡♡


。。。。。。。。。。。。。。。。。。


 あ、すみません。今日は先に言うのを忘れていました。。



 ひより、イキました…。



「え、あれ?ひより??もしかしてキスだけで、、」

「・・・・・・ゆ、由奈さぁん…。なんか、、びりびりってしました…。」


 ひより。まさかの。キスだけで脳イキを覚える。


「あっ♡ちょっと今っ!うごかさないでっ!!♡♡♡」

「え、ええ・・・?か、かわいすぎ・・・。」


 うわぁ、ひより。まじでかわいい。


「ひより?もう離さないから、、覚悟してね?」


 すっごい、好き!

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る