第89話 由奈はひよりの女だかんね!

 朝、ひよりが目を覚ますと、自分の腕に抱かれて眠る由奈の幸せそうな顔が飛び込んできた。いつもとは逆である。*ひよりの女バージョン由奈


(わ、わぁ…。なんて幸せなの?愛する人が、私の腕に抱かれて、、こんなにスヤスヤと寝ているなんて…。)


 熱海での一夜、いつもより激しい愛のぶつけ合いを明け方まで続けた2人。ひよりはまだ数時間しか寝ていない。


「恐るべし、温泉マジック…。恐るべし、熱海っ!なんて熱い海だ。。ひよりはついに、由奈さんを手籠めにした感じするよ!」


 時計を見ると、朝食まであと一時間だった。もう少し寝かせてあげたいけれど、軽く汗を流したいかもしれない。ひよりはそっと、由奈の体を揺すって起こそうとした。


「由奈さん、由奈さん。よし、寝てるな。1度だけ、、1度だけ。ゆ…、ゆ、ゆ、ゆな?由奈?ゆーな!え、えへへ、、ひよりの由奈?朝だよ♡」


 年上彼女を1度で良いから呼び捨てにしてみたかったかわいいの塊肉、ぴより。


「う、・・・うん、、?まだ眠い、、ひより、、」スリスリ

 寝ぼけてひよりの胸に顔を埋めて甘えてくる由奈。ひよりはそのあまりのかわいさに全関節と全内臓が溶けた。


 ひより、イキます。


(う、うわっ、うわうわうわぁぁぁぁ!!え、甘いっ!ガ、ガムシロップみたいに甘いっ!!え、スマホはどこ?こ、ここここれはっ!動画におさめるべき願ってもないチャンスっ!!

 由奈さんっ!!いや、由奈っ!!かわいいっ!!かわいすぎるっ!ありがとう熱海!ありがとう優司さん!!ひよりは今、裸の天使を抱きしめています!!さ、さわりたい、、今すぐ貪りたいっ!!いや、ダメだ。。昨日散々したのに寝込みを襲えばまた怒られる!!我慢よ、ひより。。

 ああ、どうしよう。。ひよりはもう、由奈さんから離れることが出来ません。。このままずっと、、ひよりの胸にスリスリしていて欲しい。。ちっぱいでごめんなさい。あと、先端が固くなってるのが邪魔かもしれないけどごめんなさい。。あ、いっそ咥えさせておけば邪魔じゃないかも。。)


「はい、由奈さん。おっぱいですよ♡」

 *ひよりは寝ている由奈の口の中に乳首を押し込んだ。

「くっ、、か、かわいい。。赤ちゃんみたい。。え、うそっ?吸ってらっしゃる??あ、ああん♡気持ちいいっ!そしてかわいいっ!せめぎ合う感情っ!!これはっ!!これはぁぁぁぁんっ!♡」


「ん?え?」

 ひよりが1人で勝手に悶えていると、由奈が目を覚ました。

「え・・・?な、なんでおっぱい咥えてるんだ、、私は、、」

「あ♡起きちゃった。。おはよう、由奈さん♡」

「ん、、おはよ。。え、発情してたの??」ムニャムニャ、、

「発情というか、、由奈さんかわいいを摂取してました。。あの、、もうすぐ朝食の時間なので起きましょう、、。」

「もうそんな時間なんだ。。ふぁぁぁ、、あんまり寝てないから眠いなぁ~!」

「ご、ごめんなさい。ひよりの益荒男がでてしまったばかりに、、。」

「そうだった。。もう、お嫁に行けないようなことまでひよりにされたんだった。。責任取ってね?」

「は、はいっ!!もちろんです!!由奈さんは私が養います!!♡」

「よし。将来も誓い合ったことだし、、朝ご飯行こっか。」

「うん!ねぇ、由奈さん?赤羽っちと優司さんもきっと、、昨日はお楽しみでしたよね??」

「そりゃまぁ、、そうだろうね。」

「ぐふふ、どんな顔しているのか楽しみです。。」

「あはは。かわいそうだから帰りは別々に帰ろうかね?」

「そうしましょう!ひよりも由奈さんと二人きりがいいですし♡」


 2人は朝食が用意されている食堂へと向かった。すると、すでに赤羽と優司は朝食を食べ始めていた。

「あ、赤羽っち!おはよう~!」

「あ、ぴよりっち!おっはよ~!」

「おはよ、優司。」

「あ、姉さん、、おはようございます。。」


 水面下でお互い察していれば良いものを、、我慢しきれなかったひよりはぶっこんだ。

「そ、それで、、赤羽っち?き、昨日はお、お楽しみでしたか・・・?」

「あ、こら。ひよりっ!そういうこと聞かないの!!」

 慌てて由奈が制するも後の祭り。優司は驚いてむせている。しかし赤羽は違った。

「え、えへ。おかげさまで。。えっと、うふっ♡ね?優司君?♡」

「えっ!?あ、えっと。は、はい!」

「ぴよりっちは?って、聞くまでもないか。。」

「えへへ。えっと、まぁ。うふふっ。ね、由奈さん?♡」

「・・・。ご飯食べよ、、」


 意図せず、姉弟の性事情が生々しい朝食だった。


「ごほんっ!え、えっと。ところで姉さん。俺たちはこのあと、秘宝館ってところに行ってみようと思うんだけど、2人も行く?」

「なんでも、熱海と言えば有名な観光名所らしいよ?」

 優司と赤羽が由奈達を誘った。ひよりは由奈の顔色を伺ってから決めようとしたが、一目見て答えは決まっているようだった。


「は?馬鹿なの、お前?」

「え?」

「私とひよりが行って面白いわけないだろ。2人でいっといで。私たちは別で帰るから。」

「由奈さん?秘宝館ってなんですか?」ピヨ?

「ああ、いいのいいの。ひよりにはまーったく関係ないところだからね?一生知らなくていいよ。ほら、卵焼き、あーん?」

「あ、あーん。もぐもぐ。。そうなんれふか。。わかりまひた。。」オイチイ‼


 秘宝館がどんなところかを知っていたのは、由奈だけだった。。そして、処女を失ったばかりのJK赤羽を連れて秘宝館を訪れた優司は、ただただ、青ざめたのだった。



 続く。

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