第4話 紙一重なスコール女、愛を白状する 

「さ、由奈さん、お家に着きましたよ。」

「どうも、、何から何までお世話になってしまって・・・。」

「いえ、最初に飛び降、・・・助けて頂いたのは私の方です、由奈さん♡あの、ところでシャンプーと服の柔軟剤は何を・・・?ハァハァ・・・」


 ど、どうしよ、、やっぱり、この子おかしい。

 っていうか、どう考えてもおかしいのは、まず。


「あの、なんで私の名前を知ってるんですか??」

「え、知らないわけがっ・・・あ、えっと、表式でかな??」

「え、でもほら、表式見て?苗字だけなんだけど・・・?」

  んー、この子、もしかして私の、、ストーカー?

  でも、、同じマンションだし、、名前を知ることもある、、かなぁ??あるのか。まぁ、失礼になっても悪いし。


「えっと、ひよりさんでしたよね。とりあえず、ありがとうございました。ではこれで。失礼します。」

「あ、待ってください!ね、熱を測ったり食事とか、、1人じゃできません!貴方にできるわけがない!私がお手伝いしますっ!!」

「え、なんで私そんなに評価低い??今日は悲しいことが多すぎる、、。

 大丈夫です、。そこまでして頂くわけには・・・。それと、そろそろ具合も悪いので休ませてください。では・・・。」


 なんなんだ??人が良いのかな、、ちょっとだけお節介なだけかも。ああ、具合悪い~。。。軽く会釈をして、、玄関のドアを閉め、、る??!え?!!


 ガッ!!1人の足が玄関が閉まる前に遮ってきた。


「え、こわっ!ちょ、ちょっと??もう、帰ってください??!」

「だだだだめっ!!わ、私のこと覚えてないの!?」

「ええ?ひよりさんを??面識があるんですか?だとしたら申し訳、」


「私たちは!!幼なじみ!!」ババーン!

「え、ええっ!そうなの??!」

「うん、由奈ちゃん!私たち、いつもそこの公園で一緒に遊んでた!幼稚園から小学校までずっと、、。」


「え、あの私、ここに引っ越してきたの、5年前ですけど。成人してから。。それまでは遠くにいて・・・。あの、もしかして、」


「すみませんっ!今のは成り行きの行きずりですっ!!!嘘ですっ!!」ウッソー!

「は、はぁ、って言うかもうやだむり。クラクラして、、あの、なんなんです?ストーカー?」


「好きなの!!一目惚れしてからずっと!やっと話せたの!!」バババーン!


 ええ・・・。もう、まどろっこしいなぁ・・・。ぐらんぐらん・・・

 それならそうと、、最初から、、ぐるぐるぐる・・・


「わかったから。とりあえず、もうねさ、せ、t・・・・・・・」バッターン



 由奈。二度目の失神。


 熱烈スコール女に自宅侵入を、、許す。


「看病しますっ!!♡」




 続く




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