第335話 JDぴより爆誕
先ほど、別の話にぴよりを更新してしまいました。
気づいてコメント下さった方、めちゃくちゃありがとうございます。
教えてくれなかったらしばらくそのままでした。。
さて、大学生になったぴよりのスタートです。よろしくお願いします。
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「ふっふんふーん♪」
シャッ!っとカーテンを勢いよく開ける。ひよりの毎朝のルーティンだ。いつも通り・・・いや、いつもと違うことが一つだけある。そう、我らがちびっこ、かわいいの塊、ぴよりんちょが、大学生になったことだ。
「ゆ、なっ、さん♡おっは、YO!v(。бб。)イエッ♪」ズズチャッズズッチャッ!*寝ている人にとって本当に迷惑なぴよりは変わらなかった。
弥勒菩薩のように神々しい寝顔で僅かに寝息を立てる由奈氏。まだ寝てていいよ。だって、ひよりが愛情たっぷりの朝食をこれから作るから。あとでキスして起こすからね♡とひよりはリトル由奈AとBを軽く触って、ルンルン気分でキッチンへと走るのだった。ズズッチャ!ズズッチャ!クネクネ
昨晩仕掛けておいた炊飯器の蓋を開けて覗き込む。すぐにご飯をかき混ぜないと、美味しさが半減してしまうからね!スゥーっと湯気を吸い込むぴより。
「ふぅ。スチームパック終了。米糠美人ぴよりの完成〜!」
テカテカしたぴよりは、おトイレ→洗顔→キッチンで牛乳をキメる。まじで何も変わっていないぴより。ゴクゴクプハァ!
今日は大学初日だ。お昼までにどのくらいお腹が空くかわからない。朝食はしっかり食べておこうと思った。ひよりは鯵の開きを2枚、お魚さんの日焼けサロンに放り込むと、「いってらっしゃいませ!!」と華麗にお辞儀。かれいなあじとはやるね、ぴより!ほっぺが今日もぷくぷくだよ!
「くふふ。昨日のうちに作っておいたんだ!魅惑の豚汁様!ご飯おかわり必須!」
さぁ、愛しのダーリンを起こそう。今日の締め技は何がいいかちら。豚汁を弱火にかけて、いざ寝室へ。鯵さんの日焼けもそろそろガン黒だ。限られた時間でいちゃついてみせるわよ!ドタタタタタタタタタタタタタタタタ!
「ほわタァぁぁぁ!!おわちゃぁぁ!!」*貴女〜起きて〜と北斗が混ざった結果。ムーンサルトプレスッ!ピョン!
「うごぉっ!!」
「起きて♡朝だよ♡」
「っっっ!!・・・お願いだから痛い起こし方しないで。。」
「痛かった?ごめんちゃい♡」
「イヤ、ムーンサルトプレスって声、聞こえてたからね。。」
「ひより、今日入学式だから緊張して牛乳がキマリ過ぎたの。」
「そっか。わかった、起きるから。ピッタリ上に張り付かれたら結構重いよ。ほら、どいて。大学生の大人の女なんでしょ?」
「急に大人の色気むんむんだと、由奈さんが欠乏感半端ないでしょ。おむつよちよちのぴよりも供給しなきゃ。」
「ハイハイ、ありがと。でも色気むんむんになろうとしても当面無理そうだから、気を使わずに邁進してくださいね。」
「あ、お魚焼いてるから先に行くね。え?」カリカリニナッタウー!
「うん、すぐいくよ。。」
いつものテンションでバタバタした朝を供給してくれるぴよりの走り去る後ろ姿を見送って、軽くため息をつくと由奈はもそっとベッドから起き上がる。
「そっか。入学式だもんね。そりゃ、テンションも上がるか。」
由奈が食卓に行くと、すでに良く焼かれた鰺の開きと、くたくたに煮込まれた豚汁、そしてほかほかのご飯が用意されていた。今日は大事な日だから、ひよりの大好きないぶりがっこもふぐ刺しのように綺麗に皿に並べられていた。薄造りである。
「わぁ、豪勢だね。」
「くふふ。エネルギー満タンで行かないと!v(。бб。)イエッ♪」
今日は由奈にとっても大事な初日である。迷子童子ぴよりが大学への道をきちんと覚えられるように付き添うつもりだ。会社は午前休を取った。本当は有休を使って帰りも一緒にと悩んだが、心を鬼にして1人で帰ってくるように説得した。
「午後はオリエンテーションなんでしょ?友達がすぐできるといいね。」
「うん。ひよりは陽キャだからね!大丈夫だよ!」モグモグゴクンモグモグゴクン
「食べ終わったら髪の毛やってあげるね。」
「うん♡かわいくしてね!」バリボリバリボリ
朝食を食べ終わると、赤ちゃん抱っこを5分堪能して、ひよりは紺色のスーツをビシッと着た。わらび餅ほっぺた以外はそれなりに女子大生に見えるシックな装いだ。
「どう?かっこいい??」
「うん、かっこいいよ。頭が良さそうに見える。」
「ひより博士!由奈さんはなに着るの?」
「式が終わったらそのまま仕事に行くからね。普通に、グレーのパンツスーツかな。」
「1番かっこいいやつじゃん。ナンパされても断ってね?」
「ナンパなんかされるわけないじゃん。ほら、髪の毛やるよ。すわって。」
「ひよりがナンパされたらどーする?」
「別にどうもしないよ。ひよりのことは信じてるからね。」
「まぁねー。ひよりは由奈さん一筋だかんねー!だって、こんなにかわいくて綺麗でかっこよくて、、ひよりのお世話もうっとうしがらずにしてくれて、ひよりは捨てられないだけで大変なんだから!浮気なんてする気にもならないわ♡」
アイロンでまっすぐに髪を整えてもらうと、ほんの少しだけメイクをしてもらった。ナチュラルなファンデーションに、眉毛をしゅっと描いてもらい、薄いピンクのリップを塗った。
「うん、ひよりは初々しさが魅力だからね。メイクはこのくらいが似合ってる。」
「わぁ、由奈さん上手!赤羽っちたちにメイクされると嫌がる理由がわかった!」
「あいつらがひよりにメイクすると悪意がないのに悪意を感じるんだよ。。あいつらのメイクがひよりのベビーフェイスに合うわけがない。。」
「かわいいね。ひより、かわいいね?ちゅーしたくなっちゃう??」ンニュゥ
「かわいいよ。でもリップが落ちちゃうからちゅーは帰ってきてからで良いよ。」
「ちぇ。先にしておけば良かった。。 (`ε´)ぶーぶー」
「さぁ、出かける前にお母さんにみせておいで。行ってきますしてきな。」
「あいっ!すぐ戻ってくるからね!」トテテテテー
今日の入学式は、ひよりの両親は出席しないことにした。せめてひよりのかっこいいスーツ姿を見せるために、ひよりは実家に向かった。その間に由奈は自分の服装を整える。バリッとスーツを着ると、なるべく保護者っぽくみえるように溢れるイケ女オーラを隠そうとした。カクレナイ・・・
(さて。とうとうこの時が来たか。ひよりにはああ言ったけど、、内心めちゃくちゃ不安だ。あの可愛さだ、、ひよりが魅力的なのは誰がみてもわかる。鈍感なあの子のことだ、、狙われても気づかない可能性が高い。・・・くそっ、考えただけで腹が立つ。。指一本でも触れてみろ、、ただじゃおかない。。)
由奈氏。まさかの、心の中で嵐が吹き荒れていた。
続く。
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