第162話 新学期~!世界が輝いて見えりゅー!

「ぴよちゃん、明日から学校だね。課題は終わった?」

「バッチリよ!由奈さん♡」

「受験勉強も頑張ったね。」

「うん!バッチリー!」

「そっか。」

「うん!」

「なら、今日は早めに寝ないとね。」

「うん。早めに寝ないとね。」

「…………」


 …ガバッ!ヒヨリ!ユナサン!


 夏休み終盤、勉強に勤しんだ2人。

 限界を迎えていた。別のことを勤しみたいんだ…。ちなみに2日間我慢しただけである。


「あ~~~~~も~〜〜〜〜」

「は〜〜〜〜〜も〜〜〜〜〜」


 言葉にならない念願の充電開始…。ひよりの服を脱ぎたくなる発作からの全てを脱ぎ捨てるまで、わずか3秒。シュバッ!!


 あーー、やっと解禁なのね、由奈さんっ!あ、ご挨拶を忘れてた。ひより、イキます。。


 ひよりは由奈さんの言うことを聞いて、勉強に集中するつもりだったよ?でも、ひよりのぴよりはストライキ寸前だったわ。もう少しでひよっひよになるところだったわ?


 放ったらかされたリトルぴよりAとBはもはや遺跡…。っぉぉぉぉぉっとぉぉぉぉっっっ!?蘇るの早くね?あ~~~~~!♡♡♡


 あああっ♡ユナっサーンス!!!!!


「お願いっ!朝まで抱いてぇーーー!」

「それはだめーーーっ!!」

「そこをなんとかーーー!!」

「だめーーー!ひよりーー!!」

「すきーーーー!!!」


 *なんなんだよ…。


 そしてひよりは打ち上がった。。

 アーーーーーーーー!!!!!惑星直列ーーーーー!!!!!ァ、ET…。


 無重、力…♡ ピヨリウイテルー!!


「…………ふぅ。満ち足りた…。」

「私も…。ユナッサンスした…。賢者ぴより。。」


 そして2人は、寝落ちした。。初めての2人で過ごした夏休み最後の、思い出の宇宙飛行に酔いしれながら…。きっと人類はいずれ、このくらい頻繁に宇宙に飛ぶ日がくるのかもしれない。先駆けぴより。スピースピゴォーzzzz


 翌朝。


「お肌がツヤツヤ♡やっぱり愛されると違うわね♡」


 ひよりは齢18にして、アンチエイジングを体験。この夏はひよりにとってなにもかもがミラクルであった。


「ひより、由奈さんがいればおくすりいらないかも〜♡」


 台所でひよりが悶えながら、いぶりがっこをハート型にくり抜いていると、ひよりのミラクル彼女が起きてきた。


「ふぁ〜、おはよ。ひよりぃ。」

「ダーリンっ♡眠くてだるそう!好き!旨塩過ぎゆー!♡」

「え、馬!?うそ、似てる?」

「さ、ひよりのちっぱいに飛び込んできて!!」

「え、そういう日?じゃ、ひ、低い・・・。」


 思い切りかがんでひよりの胸に頭を寄せる由奈氏。


「ひより、内臓の調子が良いから今朝はオムライスにしたの♡」

「え、まな板にいぶりがっこあるけど・・・。」

「ひゃだ。まな板って言わないで?ちゃんとちょっと膨らんでるでしょ?♡」

「いや、胸の話じゃなくて、、」

「あん、あまり動かないで?ぴよりが起きちゃう。」

「絶好調だね。。まぁ確かに。昨日の夜は充実感すごかった。。」

「あ!遅刻しちゃう!早く食べましょ?」

「うん。ありがとう。テーブルに運ぶね。」


 2人はこんもりしたオムライスといぶりがっこ、そして味噌汁を食べ終わると、仕事と学校へと出かけるのであった。


「るん、るん、るんー♪大学生~に、なったーら♪大学、性~に、なったーら♪」


 由奈欲が満たされて内臓の調子が良いぴよりは、スキップでご機嫌に学校へと向かっていた。そして校門にさしかかった時、低い声で名前を呼ばれた。またこいつだ。


「おはよう、六浦さん!」

 

「るんるん~!・・・へ?」

 振り返るぴより。声をかけてきたのはひよりに好意を寄せているイケメン小山だ。


「偶然だね。教室まで一緒に行かない?」

「あら、小山君。おはよう♪素晴らしい新学期ね!」*マックス機嫌が良いひより。

「え、ああ。うん。そうだね。六浦さんに朝から会えたし。」

「あら。お上手ですこと。さぁ、参りましょ?」


 あれ?今までずっと避けられていたのに、今日はなんだか平気だぞ?と小山は驚いた。もう諦めようとしていた小山。え、もしかしてまだいけるのか?と淡い期待を抱く。


「六浦さん、今日はとっても元気だね。何か良いことがあったの?」

(まさか、俺に会えたから?と期待する小山。)


「ええ。内臓の調子が良いの♪」


「そ、そうなんだ。なら!今日のお昼、2人で学食に行かない?メガハンバーグ定食食べようよ!」*運が俺に味方している!と思っている小山。


「あ、ごめんなさい!今日はダーリンと朝からメガオムライスを食べちゃったの。お昼はバナナ1本にするつもりなのー!いつも綺麗でいたいからぁー!!」


「ダ、ダーリン!?あ、朝から!?え、もしかして彼氏の家から来たの・・・?」ガーン


「ううん?同棲してりゅのーー♡あ、戸田っちだ!戸田っちーーー!!!」トテテテテテ‼


「あ!・・・六浦さん。。」


 ああ、かわいそうな小山。またしても、無駄にフラれてしまった。ひよりの内臓の調子が良いばかりに。。そしてやっと、諦めることになる。


「そうか、、同棲か。。あんなにかわいいもんな、、仕方ないよなぁ・・・。」


 そして小山は、受験勉強に専念することを決めた。大学で恋愛をとことん楽しんでやると固く決意して。


 小山の幸せな恋は、またいつか、どこかで・・・。



 続く。






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る