【GL】空から降ってきた溺愛スコール女と付き合ってるせいでいつまでも乾かせないドライヤー女
葉っぱ
第1話 大王が空から降ってくる30分前
私の名前は
私には、1年片思いしている相手がいる。
「佐々木さーん、どうぞー。」
「あ、はい。」
1年前、ストレスで胃腸炎をやった。その時にこの、内科クリニックに来て以来、少しの風邪でも来るようになった。なぜなら、
「佐々木さん、こんにちは。また風邪引いちゃった?」
「うん。咳がとまらないの。」
優しいこの看護師さん、みちるさんに恋をしているから。つい甘えた声をだしてしまう。だって、この人の話し方が凄く甘くて優しいから・・・。それと、すっごくかわいい。ああ、今日も見ているだけで胸が高鳴り、お腹は満腹に、、。周りの音は何一つ聞こえなくなる。でも耳鼻科は行かない。この内科で診察してもらえる病気以外は罹らないと決めているから・・・。
(外で会いたいな。2人で遊んでみたい。ここでのわずかな時間じゃなくて・・・。そろそろ、告白するまではいかなくても、今以上の関係になりたい。。)
「ねぇ、看護師さん・・・。(本当は名前も知っているけど)」
「なんですか?佐々木さん?」
「あのさ?えっと、お休みの日って、」
「あ、ごめんなさい、ちょっと待って?」
なぁに?戸田ちゃん、、と言って、みちるさんは診察室のドアまで行ってしまった。ああ、もう、せっかく勇気を出そうとしたのに、、。戻ってきたら言うぞ・・・!
「あ、妙ちゃん♡来たの?やっぱり風邪引いちゃった??」
「うん、、お薬もらって寝てるね?」
「わかった。なるべく早く帰るから、、待っててね?♡」
え、なんか、親しそうだな。みちるさんがあの人の頬を撫でてる。早く帰るねって言ってたから、家族かな??わぁ、みちるさんの家族だけあってすごい綺麗な人だ・・・。
「お待たせしました、ごめんなさいね?」
「あ、いいえ。えっと、妹さんですか?」
「あは、ううん。恋人なんです♡佐々木さんと同じで、風邪引いちゃったみたいで。」
「・・・・・・え?」
「お付き合いしてる人です♡」
「あ、・・・・・・あ。そうなんですね・・・。」
「えへへ、じゃあ、受付でお待ちくださいね♡」
「はい、ありがとうございました。」
診察に対するお礼なのか、、この一年夢を見させてくれたことにたいしてなのか、、わからないけど。
あーあ。勇気を出す前に撃沈しちゃった。
受付に行くと、みちるさんの恋人が座ってた。
なんとなく、離れたところに座って観察する。
うわぁ、綺麗な人。そっか、、あんなに可愛い人だもん。そりゃ、このくらいの人と付き合うよね・・・。あ、だんだんショックが大きくなってきた、、私、思ってたよりすっごく好きだったのと、あ、ちょっときついかも。。
ええ、、、、。うわぁ、、立ち直れない・・・。
そっか。。そっかぁ・・・。
とぼとぼと、クリニックを出ると、自宅へと歩いた。目に涙を浮かべて。
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新作です、よろしくお願いします。
また制御できずにぶっ壊れていきます!
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