第390話 暴走したもの勝ちなのかもしんない
六浦ひより。私はこの人の思考に興味が尽きない。女の子はお砂糖で出来ていると何かで言っていたけれど、それは本当だと再確認させてくれる、そんな出会ったばかりの小さなかわいいお友達。
「ねぇ。ひよりって、昔からモテたの?」
「え。ひよりは地球になれるまで時間がかかったから。そうでもないかな。」
授業が終わり、二人がいるのは学食。ひよりはわかめラーメンを、笑美はサンドイッチを食べていた。
「でも、昔からかわいかったんでしょう?」
「まぁね。生まれた時から町内のヒロインと言われ、生後二ヶ月にはヒエラルキーの頂点だったね。」ワカメジュルジュル
「そっか。でもひよりは初恋が由奈さんなんだよね?」
「ん、ああ。そうだよ!小さい頃はゾロと結婚するつもりだったけど。あれは恋を知らない少女の一過性の憧れだったね。」
「由奈さんに、すごく大事にされてるよね。」
「うん!校長室の花瓶より大事にされてるよ!」
でも、エッチの時はパン生地並みに捏ねられてるけどな!そう無駄に言いかけたところで、ひよりはわかめを喉につまらせてむせた。ゲーッホ!グォォ…
「ねぇ、ひより。ひよりと由奈さんは、その・・・お互いに素直に好意を伝え合う?」
「げぇっほ、、、う、うん、、ちゅきちゅき言ってるよ?由奈さんもかわいいねって心拍数と同じくらいには言ってくれてる。。」ミ、ミズヲクレ
「好き!ってそういうもの??」
「ぐびぐび・・・ぷは。そういうものってどういうもの??なんかよくわからんけど、恋をしたら乙女はまっしぐらなんだよ。歯止めの利かない蒸気機関車だよ!」キカンシャピョーマスダヨ‼
機関車ピョーマス、、脱線したブレーキのない暴走列車。しかしそれ故に、運転席に座らされたものはなんとかして操縦しようと懸命にならざるを得ない。参考にして良いものか賛否は分かれるが、、今の笑美には素直にピョーマスの言葉が聞けた。
そっか。今は何を考えても答えは出なそうね。でも仮に、、仮に私があの人に本当に恋をしたら、、こんな風に素直になれるのかもしれない。。
「ありがとう、ひより。私、ひよりと友達になれて良かった。」
「ほ?一体どういう話の流れかわかんないけど、、ひよりも嬉しいよ!あれ?なんか忘れてると思ったら、ひとちんがいないんだ。なんでいないんだ??」
「え、ひよりも知らないの?ど、どうしたんだろ。。」
その頃、仁映がなにをしていたかというと、、
「さゆたん、、学校、さぼちゃったね♡」
「うん。ごめんね、、つい夢中になりすぎて・・・。」
「いいの。激しかったけど、愛されてるって幸せ♡」
「もう、、身体が辛いかな、、?」
「大丈夫・・・もっと・・・きて・・・♡」
「仁映っ!!」
「さゆたんっっ」ァァァァァン………
めっちゃ盛ってた~~~~~っっ!!!!!
続く。
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