第167話 こんがらガール、ぴよりっち。

 翌朝、就寝中の2人。


「う、うぅぅむ・・・マ、ママ・・・?」

「・・・?ひより?なんだ、、寝言かぁ。。どちた?ぴより??」ペチペチ

「どうわっしゃぁーーー!!いやぁぁぁぁ!!!!」

「うおぅっ!?ど、どうしたひより。起きて?起きてひより!夢だよ?!」

「ふぎゃぁ!!」ガバッ!!涙ダバー。


「だ、大丈夫??夢見てたんだよ。よしよし。恐い夢だった?」

「ん?・・・あ、ああ、あああっ、、、由奈さんっ!」ガシッ!ギュゥゥゥ‼

「恐かったんだね、、大丈夫だよ。お化けの夢でも見た?」

「うわーん!由奈さんが彼女じゃなくて本当のママだった夢見たぁ!!」オンギャー‼

「え。そんなに、、泣く夢かな・・・。」

「だってそしたら結婚できなくなるぅぅぅ。。。(´இωஇ`)」

「あはは。そっかー!♡」スキ!!


 実際、裏でママのように手を回していた由奈。それをひよりは肌で感じ取ったらしい。動物的な勘が冴える女、ぴより。1日1回くらい泣いているかわいいの塊。


「大丈夫だよ~。結婚できるからね~?♡」

「はうっ!?まさかのプロポーズ!!??ふつかものですがお願いします!!」

「ハイハイ。ひよりがもう少し大きくなったらね。まだ少し寝られるから寝て?」

「うん・・・お腹撫でて。。」

「ははは。まだ大人にならないで欲しいなぁ~。」カワイイカワイイ

「こんなちんちくりんのままがいいの?マニアね・・・。」

「うん、だってかわいいよ。」

「じゃあ、頭も撫でて、おでことほっぺと口にちゅーして。そんで、愛してるよって30回言ってくれたら寝る!・・・って、ふぎゃ!鼻はつままないで!だまってねまふはら!」

「騒ぐと寝られなくなるでしょー。ほら、もう少し寝よ。。」ネムイ・・・

「いちち。鼻ひくいのにぺったんこなる。。」


---------数時間後。


「まさか寝過ごすとはっ!!ひより、遅刻しちゃうから朝ご飯抜きね!」

「うんっ、ごめんちゃい!目覚まし止めちゃったみたい!!」

「ご飯食べなきゃ十分間に合うよ。ひよりは先にでてコンビニでパンでも買いな?」

「わかった。じゃ、行ってきます!!」ピューン‼


 短距離走者ぴより、余裕で寝起きに走れる女。由奈を置いて先に学校へと飛び出して行った。


「ふぅ、、あー焦った。でもまぁ普通に間に合うし。ひよりのお母さんのところに行くか。。」


 由奈は支度をすると、上の階にいるひよりの母、陽菜子に会いに行った。


 ピンポーン

「すみません、佐々木です。」

「あら。由奈さん。」

「おはようございます。」

「おはようございます、、朝からどうしたの?心の準備をしていないから目が合わせられないわ・・・ウスシオ・・・♡」

「えっと。お願いがあります。実は先日、私がひよりさんに指輪をプレゼントしたんですけど、ひよりさんがお返しにプレゼントを買うという情報を入手しました。私に預けて頂いてるお金をひよりさんはくれと言えないと思うので、お母様から臨時のお小遣いと言うことで渡してもらえませんか?この話は内緒にして。」

「なるほど。それでこの1万円を私からってことね?あの子ったら、由奈さんに夢中だから。ごめんなさいね?疲れるでしょう?」

「いえ。そんなところがたまらなく愛しいです。本当に毎日かわいくてかわいくて心臓が痛いというか、、苦しいというか、、絶対に返したくないというか・・・。」

「まぁ。言われてみたい♡」


「では、失礼します。あ、内緒にして下さいね!」

 *由奈は魅了のスマイルを発動した。

「はぅんっ!2人の…秘密…。」

 *陽菜子は魅了にかかった。



 そして、その頃。学校に着いたひよりは・・・


「おっはよー!赤羽っちー!」

「あ、ぴよりっちぃ。ちょうど良いところに!ねぇ、もうすぐ由奈さんの誕生日なんだってね?」

「!!!!!????な、な、なんですとっ!なぜそれを赤羽っちがっ!!?」マダネラッテルノ⁉?

「優司君が昨日教えてくれたの。あのね、誕生日プレゼントが被るといけないから、3人で買いに行かないかって優司君が。」

「え、うっかりしていた・・・。い、いつなんだろう。。」

「えっと、書いてあったな。。・・・3週間後くらいだった気がする。」

「・・・・なんてことだ。。自分の誕生日も当分先だから考えてなかった。。」

「つーことで。日はまだあるから、3人でデートしよっぜ?」

「・・・は、はい!お願いします!!あ、あと。あとで優司さんと電話で話させて!なんてことだ・・・由奈さん・・・誕生日・・・記念・・・由奈さん・・・」



 ひよりは、、大事なことを1つ以上考えられないんだけど、、あーあ。

 受験勉強だけはしてね?ぴより・・・。



 続く。

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