第157話 佐々木家の塩
いよいよ、ひよりの夏休みも終盤にさしかかり、ひよりと戸田っち、最強トリオは5人で勉強会をしていた。
「いつもごめんね、、ぴよりっちと戸田っち。。でもどう考えても課題が終わりそうになくって・・・。」
いつも通り、バイトと遊びで課題は後回しの赤羽。そして今年は由奈の弟である優司と付き合い始めたことによって、ほとんど手をつけていなかった。
「大丈夫だよ。今からやっても十分間に合うと思うよ!」*成績優秀者のぴより
「うんうん。うちらは受験勉強してるから、わからないところがあったら聞いて?」*成績中の上の戸田っち
「えっと、、ほとんどわからないんだけど・・・。」*課題を丸写しさせてもらえると思っていた赤羽。
「だって、赤羽っちは授業中寝てるもんねー」
「ノート取ってるところ見たことないもん。」
渋谷・大宮カップルは前から赤羽の勉強しなさに呆れていた。
「うう、、でも最近は前より頑張ってるもん、、優司君にも卒業はしろって言われてるしぃ。。」
さっ、ここからこの子達は2時間くらい勉強しません。イキマス。
ひより「優司さんとは順調?将来、姉になる身としては心配だわ?」
赤羽「うん。おかげさまで~!卒業したら同棲したいねって言ってるの♡」
ひより「あらぁー!それはそれは~。ひよりも由奈さんと同棲するよ!」
赤羽「ぴよりっちはもう同棲してるじゃん。」
ひより「まぁねー。大人は体裁にこだわるから、、今は勉強を教わるために居候って名目らしい~。」
戸田「ひよりはいいよね。頭の良い彼女がいて。受験勉強捗ってるんでしょ?」
ひより「う、、まぁ。つい勉強よりいちゃいちゃしてるけど、、由奈さんは大丈夫だろうって言ってくれてる~。」
戸田「元々、勉強できるもんね。ひよりは。」
ひより「まぁね。勉強しかやることなかったからね!渋谷っちと大宮っちは?一緒の短大目指すんでしょ?」
渋谷「うん。うちらも同棲したいんだけど、今までもお互いの家に行き来してるからね。焦らずのんびり考えるよー。」
大宮「お金貯めて二人で一軒家に住みたいから、しばらくは節約しようかって相談してるの。」
ひより「そっかぁ。うんうん。いいね、一軒家!」
赤羽「ぴよりっちはあの家に由奈さんと住むんでしょ?」
ひより「うん!ひよりが働き出すまではこのままかなー。私が稼ぎ頭になって由奈さんを楽させてあげるんだ!」
戸田「じゃあ、大学行っても勉強頑張らないとね。」
ひより「最近、私達は少しでも離れるのがツライの…。淋しくて切なくて…。2人で自営業でもしようかしら…。甘ダレ商店街の空き店舗を見てみるわ。」
渋谷「あはは。離れられないのはぴよりっちだけでしょ?あんなにクールな人だもん。」
ひより「ううん。あの人は離れているときもずっとひよりのことを考えてるって…。恋しいって…。」
大宮「ぴよりっちが少し盛ってそうな気がするけど…。まぁ、ラブラブなんだね!」
ひより「で、戸田っちは?龍馬といい加減、付き合った?」
戸田「ええ。私達、2人でいると百合の話ばかりで…龍馬は由奈さんに崇拝的に惚れ込んでるわで。埒があかないからがぶり寄ってすることして責任取らせたわ。」
赤羽「おー、やるねぇ。戸田っち、見かけによらず押しが強いんだ!」
戸田「ひよりには負けますケド…。」
ひより「ひよりは由奈さん曰く、熱帯雨林の大雨のような愛だって♡」
赤羽「息ができないって言われてるんじゃ…。まぁ、人のこと言えないけど。」
ひより「だって…。ねぇ?赤羽っち?」
赤羽「うん。ぴよりっち。」
あの薄塩の遺伝子に魅せられてしまったら…冷静でいられるわけないのよ…。ね、シスター。
心はすでに姉妹…。
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