第6話 ぶりっと!解決





 深夜1時、わたしはギャン泣きを続ける娘に戸惑っていた。



「ぎゃあああ!ぎゃあああ!あああ、あ~!」



 娘はいつも9時ごろに就寝し、深夜1時~2時におむつ替えとおっぱいの時間になる。



 放っておくと眠りつづける子で、30分続けて寝ればいい方、なんて話を聞いていたから驚いたものだ。



「うああああ、ああああああっんぎゃあ!」


「ちいちゃん、ちいちゃん、大丈夫だから、ね、ね」



 わたしのほうが大丈夫じゃなく見えるであろう状態に、実母がやってきた。



「ちいちゃん、ちいちゃん、よしよし、よしよし」


「なんでかな、こんなに泣き止まないんだろう………」



 熱もないし、おっぱいもちゃんと飲めてた。おむつもこまめに替えてるのに………。



「もう、どうしたらいいの~!」



 半泣きになりながらも、実母のお陰でなんとか発狂せずにすんでいた。


 交互にだっこしていたら、ぴたっと娘が泣くのをやめた。



「えっ、えっ?なに?どうしたの?」


 目はとろんとして、今にも眠りそうだ。



 ぶりぶりぶり!ぶぶぶ~………






 すやあ…………




 あ、うんち、出したいのになかなか出なくて泣いてたのね…。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る